マインド・コントロールとは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314007139
  • NDC分類 145
  • Cコード C0011

出版社内容情報

人はだれでもマインド・コントロールされる! 日本の元カルト信者を実際に調査した気鋭の社会心理学者が,カルト集団の誘いのテクニックから,組織内での心理操作,脱マインド・コントロールまで,豊富な実例と心理的実験をあげながら,その原理を明快に解き明かす。今,すべての人が実学として知るべきマインド・コントロールのすべて。
浅見定雄氏推薦

*******************

今、すべての人が知るべき
    「マインド・コントロール」の決定版。

日本の元カルト信者を調査した
     気鋭の社会心理学者による快心作!!

*******************

一生のうちに、多くの人が、破壊的カルトから
マインド・コントロールの攻撃を何度か受けることになるだろう。
では、マインド・コントロールの攻撃を受けてしまったら、
人はどう対処するのだろうか。
それに抵抗したり、防衛したりはできる。
マインド・コントロールについて正しい理解をもつことが、
そうした攻撃への最大の防御になる。(本書より)

*******************

マインド・コントロールの先駆である「洗脳」は、
生理学や精神医学の応用技術であるということ、
それに対して、現代の破壊的カルトのマインド・コントロールは
心理学や社会心理学の応用技術だ、ということである。
そして、マインド・コントロールがいかに巧妙であるかを説明し、
その社会的影響力に対してどのように闘い、
どのように身を守るかについて示してきた。

最後に、もう一度だけ警告しておこう。
マインド・コントロールは、私たちの社会において、
私たしたち自身が気づきにくいところで実践される。
破壊的カルトは、私たち自身やその周囲にいる大切な人びとを、
私たちが守り発展させようと努力している社会とは「異なる社会」へと、
マインド・コントロールによって知らぬまに連れ去ってしまう。

そして、その連れ去った私たちの大切な人びとを尖兵にして、
破壊的カルトは、私たちの大切な社会の秩序を脅かすのである。
                     本書より


*******************

第1章 破壊的カルトの活動とマインド・コントロール
       破壊的カルトとはいかなる集団か
          破壊的カルトの反社会性
       破壊的カルトの集団運営の方法 -- マインド・コントロール
       マインド・コントロールという概念の誕生
       破壊的カルトの扇動と活動の実態

第2章 マインド・コントロールの先駆、洗脳の科学的研究
       「洗脳」とは何か
       一九五〇年代 中国での「洗脳」の研究
          「洗脳」の三過程
          「思想改造」の心理的ステップ
          「思想改造」に必要な要素
       アメリカでの「洗脳」の実験的研究
          「洗脳」の実験的研究の始まり
          「洗脳」の生理学的理論
          生理的変化の要因
          感覚遮断による効果
          感覚遮断と被暗示性
          感覚遮断が学習に及ぼす効果

第3章 マインド・コントロールとはいかなる技術なのか
       ハースト事件 -- 「洗脳」の進化
       マインド・コントロールと洗脳の違い
       マインド・コントロールは社会心理学的テクニックである
       マインド・コントロールの定義と基礎
       ボトム・アップ情報のコントロール
          注目されやすい情報とは -- 帰属過程の研究から
          説得力のある情報を操作する -- 説得的コミュニケーション
          情報処理過程をゆがめる情報 -- 感情の操作
       トップ・ダウン情報のコントロール
          思考の装置 -- ビリーフ・システムとは何か?
          トップ・ダウン情報の効果
          ビリーフ・システムの他者操作
          古いビリーフ・システムの行方

第4章 一時的マインド・コントロールの原理と実際
       第一接触のパターン
       状況の拘束力を利用する
       一時的な拘束力の原理と実際 -- 承諾誘導のルール
          ヒューリスティック
          特定の状況に作用するルール
              1.返報性 2.コミットメントと一貫性 3.好意性 4.希少性 5.権威性
       マインド・コントロールに気づきにくい理由
          他者からの影響の過小評価
          コントロール感の錯覚

第5章 「人間が変わること」の理解のための社会心理学研究
       行動修正の理論
       認知的不協和の理論
          予言がはずれたら信仰をすてるか
          理論の概略
          不協和の原因
          不協和の大きさ
          不協和の低減の仕方
          不協和低減への抵抗
          決定後の不協和の効果
          強制的承諾の効果
          情報に対する選択的接触の状況
       自己知覚理論
          アイデンティティの剥奪とロール・プレイ

第6章 永続的マインド・コントロールの実際―組織入会の過程
       第0段階 X組織に接触するまで
       第1段階 X組織のビリーフを知る
          誠実で魅力的な勧誘者
          カムフラージュとタイミング
          ニーズの操作とアピール
       第2段階 X組織のビリーフに魅力を感じる
          問題の解決法を提示
       第3段階 X組織のビリーフ・システムの全容を知る
          個人的リアリティの構築
             1.体験させる 2.錯覚やトリックの利用
          社会的リアリティの構築
             1.社会的隔離 2.行動スタイル 3.権威 4.多数者の影響力
       第4段階 X組織が与えたビリーフ・システムの受容
          被暗示性の高揚
          奥の深さの強調
          実践の優先 ― 多段階的接近法
          アイデンティティへの攻撃

第7章 永続的マインド・コントロール―組織の強化と維持
       情報の管理
          1.閉鎖集団 2.自由の拘束 3.プライミング情報 4.ゆがんだ情報処理
       感情の管理
          1.外敵回避 2.離脱の恐怖 3.カルトのアイデンティティ
       行動の管理
          1.賞と罰 2.自己知覚 3.厳しい行動の連続とエスカレーション
       生理的剥奪と生活の管理
          1.単調な生活 2.異性感情抑制 3.肉体疲労 4.切迫感

第8章 脱マインド・コントロールの技法と脱カルト者の心理
       破壊的カルトからの離脱のパターン
       脱会カウンセリング
          説得者
          介入の準備
       脱会カウンセリングの重要なポイント
          1.生理的充足 2.介入する理由―反社会性の指摘 3.動機づけの形成 4.敵意と恐怖心の除去
          5.マインド・コントロールの説明 6.思想の矛盾や問題点 7.過去の記憶 8.元メンバーの体験
       脱会者の苦悩
          後遺症とリハビリテーション
          1.情緒的混乱
          2.思考的混乱
          3.仲間への懸念
          4.家族とのトラブル
          5.対人トラブル
       脱会者への社会的支援

第9章 マインド・コントロールへの抵抗と防衛、そして現代社会
       マインド・コントロールへの抵抗
       破壊的カルトのマインド・コントロールと現代社会
          親密な人が果たす社会的役割―親と友人
          「人生のマニュアル」
          現代教育とファジー耐性のなさ
       おわりに

内容説明

破壊的カルトの誘いのテクニックから、組織内での心理操作、脱マインド・コントロールまで、豊富な実例と心理的実験をあげながら、その原理を明快に解き明かす。防衛と抵抗のために、すべての人がいま実学として知るべきマインド・コントロールのすべて。

目次

第1章 破壊的カルトの活動とマインド・コントロール
第2章 マインド・コントロールの先駆、洗脳の科学的研究
第3章 マインド・コントロールとはいかなる技術なのか
第4章 一時的マインド・コントロールの原理と実際
第5章 「人間が変わること」の理解のための社会心理学研究
第6章 永続的マインド・コントロールの実際―組織入会の過程
第7章 永続的マインド・コントロール―組織の強化と維持
第8章 脱マインド・コントロールの技法と脱カルト者の心理
第9章 マインド・コントロールへの抵抗と防衛、そして現代社会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

49
マインドコントロールの先駆である「洗脳」は、生理学や精神医学の応用技術であるということ、それに対して、現代の破壊的カルトのマインドコントロールは心理学や社会心理学の応用技術だ、ということである。そして、マインドコントロールがいかに巧妙であるかを説明し、その社会的影響力に対してどのように戦いどう身を守るかについて考えていく内容。 マインドコントロールとは。常に行為者が自ら考えたように感じさせ、洗濯の自由があるかのごとく思わせるのがマインドコントロールである。マインドコントロールそれ自体は、我々の社会におい2015/04/27

Yukicks

17
マインドコントロールについて技術的な説明が分かりやすく書かれている。それらも興味深いが、一番気になったのが、本書の最後に書かれているカルトからの離脱、脱会方法、脱会者の苦悩などの部分。脱会後の後遺症の長さはメンバーとなった年齢や脱会カウンセリングのあり方によって違うが、平均的にカルトで過ごした期間と同じくらいかかるそうだ。人によっては長くかかるかも知れないが、ゴールはあるというのは希望でもある。2013/11/08

Toshi53162606

16
大学時代にめちゃくちゃ面白い広告の講義を担当していた教授の方が紹介していた本。 著者は僕と同じ大学の出身とのことで驚いた。 内容としては、破壊的カルト(宗教がメインだが、悪徳商法を行う企業や独裁国家も含む)に騙された人々への支援や、マインド・コントロールに関する研究を行ってきた著者が、マインド・コントロールに対する誤解を解きながら、歴史とその手法について紹介するものとなっている。 洗脳が生理学や精神医学の応用技術であり、基本的に対象に対して身体的な虐待を加えて強引に支配しようとするのに対し、2022/10/31

どんぐり

10
マインド・コントロールは他者が自らの組織の目的成就のために、本人が他者から影響を受けていることを知覚しない間に、一時的あるいは永続的に、個人の精神過程(認知、感情)や行動に影響を及ぼし操作することである。この本が出版されたのは、地下鉄サリン事件のあった年。著者はマインド・コンントロールを破壊的カルトと呼ばれる組織集団などが行う精神操作の技術と定義づけて、その原理と仕組みを明らかにする。2012/12/02

CCC

9
マインド・コントロールを心理学に基づいて解説。スティーブン・ハッサンの『マインド・コントロールの恐怖』と被る部分も多かった気がするが、より体系的な印象。要所で図を使うなど工夫が見られるのが良かった。ただ考える際に無条件に多数派の視点に立っていて、カルト側が多数派の場合はどうなるんだろうと思う箇所もあった。2023/08/15

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