内容説明
『科学』は、1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊され総合科学雑誌です。高度な研究成果を専門の枠を超えて紹介するとともに、2001年4月のリニューアル以来、社会と科学の関係を見つめ直すことに焦点をあて、さまざまな立場から問題を掘り下げてお伝えしています。第一線の研究者が自ら執筆し、研究成果を直接社会に還元していることも、本誌の大きな特徴です。
東日本大震災に続き、新型コロナウイルス感染症に見舞われるなかで、科学的知見と合理性にもとづいた議論が切実に求められています。科学と社会をつなぐことが本誌の願いです。
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目次
【特集】アメリカ科学技術政策のゆくえ
激変する米国の科学技術政策……標葉隆馬・中村征樹・野尻美保子
トランプ政権下の科学技術政策とアカデミックコミュニティー……遠藤?悟
米国研究大学の財政基盤と経済的メカニズム……阿曽沼明裕
日本の科学技術政策の今後――第7期基本計画をめぐる議論から……杉本?舞
科学と学術の社会契約――米国連邦政府の人文学支援の例と日本への示唆……福本江利子
大型科学計画は誰が決めるのか――米国科学政策の制度と政治……常田佐久・進藤美和
最近の米国の科学技術政策と地球環境観測……谷本浩志
感染症研究と対策の混乱……小柳義夫
[巻頭言]
夏の異常高温は当たり前?……今田由紀子
[解説]
地磁気逆転史に迫る――数千万年にわたる逆転頻度の変動と未発見の逆転……吉村由多加
魚類における協同繁殖――その進化と展望……佐藤?駿
[連載]
野球の認知脳科学15 見えた球を打っているのか?……柏野牧夫
カミオカンデはいかに生まれたのか――基礎科学の曲がり角に立って11 大事故を切り抜けた名指揮官の献身……古川雅子
17~18世紀英国の数学愛好家たち14 (最終回)実利と消遣としての数学……三浦伸夫
科博のお宝コレクション
8 「伝説の生き物」から「地球史を読み解く標本」へ:片割れのナウマンゾウ……木村由莉
9 地球環境と生命史をよみとく足場をつくる:微古生物標本・資料センターのコレクション……齋藤めぐみ・久保田好美
[フォーラム]
〈生成AIと研究倫理〉査読の機密性は守れるか――AIの「そそのかし」に関する実験報告……川原繁人
レアアースはなぜ外交のカードになるのか――脱炭素社会を支える「レアではない元素」の供給リスク……星野美保子
〈本の虫だより〉紆余曲折する数学と物理の発展を辿る――三村太郎『数学の歴史〔新訂〕』……白石直人
次号予告
表紙デザイン=佐藤篤司
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