内容説明
『科学』は、1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊され総合科学雑誌です。高度な研究成果を専門の枠を超えて紹介するとともに、2001年4月のリニューアル以来、社会と科学の関係を見つめ直すことに焦点をあて、さまざまな立場から問題を掘り下げてお伝えしています。第一線の研究者が自ら執筆し、研究成果を直接社会に還元していることも、本誌の大きな特徴です。
東日本大震災に続き、新型コロナウイルス感染症に見舞われるなかで、科学的知見と合理性にもとづいた議論が切実に求められています。科学と社会をつなぐことが本誌の願いです。
※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
目次
【特集】魅惑の発光生物
生物発光の研究――その歴史概要……大場裕一
光る深海魚……中山直英
発光細菌の放つ光は何色?――最小発光生物の発光変調メカニズム……吉澤 晋
なぜ海は光る生物で溢れているのか?――食物網によるルシフェリン分配の化学生態と進化……別所―上原 学
鏡の国のルシフェリンを使ってウミホタルの発光反応を探る……蟹江秀星
光るトビムシ……中森泰三・大平敦子
五島列島のゲンジボタル――明滅リズムと進化史からみた種分化の可能性……大庭伸也
ホタルの発光する仕組み……平野 誉
身近な発光生物ホタルミミズ……柴田康平
南九州の発光きのこ……黒木秀一
[巻頭エッセイ]
発光生物と私たち……大場裕一
「アマテラス粒子」の検出……藤井俊博
がんとは何か――分子からのアプローチ3……野田 亮
[連載]
日常身辺の確率的諸問題3 生まれてきたのは運が悪かったのか?……原 啓介
3.11以後の科学リテラシー136……牧野淳一郎
ナナメから見る物理学4 滑り台は大人の方が速い (前編)……村田次郎
[科学通信]
世にも奇妙なカタツムリ,エゾマイマイの生態と進化……森井悠太
〈本の虫だより〉千葉聡『歌うカタツムリ』……白石直人
山火事のダイナミクス――気候変動と社会との関係性……森 章
エイレネクラゲとコブエイレネクラゲについて――基礎研究の重要性……池田周平・山本 岳・足立 文
次号予告
表紙デザイン=佐藤篤司
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