内容説明
正紀の藩主としての初のお国入りから半年が経ち、参府を間近に控えた高岡藩井上家。費えも無事調い、京や孝姫との再会を心待ちにする正紀だが、領内を廻っている際にどこからか逃げてきた武家の母子を見つけ、陣屋に引き取る。事情は語らぬものの、江戸を目指すという母子の身を案じた正紀は、二人を守ろうとするのだが──。大人気シリーズ第36弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
19
2026年3月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ36作目。密書の行方、新たな納屋、銘酒と養蚕、出立の太鼓、懐かしい顔、新たな河岸、の6つの章で構成。参府に合わせて江戸を目指す母子に力を貸す正紀。いくらなんでも無理筋だろうと思ったのだが、母子の殿様からも感謝され、高岡藩の水上輸送の注文も取れたという大団円ぶりにはおそれいりました。2026/04/28
Abercrombie
4
城代家老一味の不正を記した密書を胸に江戸へ向かう母子を、新たな金儲けの手段を探して利根川土手をうろうろしていた主人公が拾い、参府に紛れて江戸藩邸に送り届けるという、至ってオーソドックスなストーリー。密書を狙う追っ手との戦いはしつこくあるものの、陣屋に匿われた母子はのほほんとしているし、有望な取引先ゲットの結果が予想できる展開はかなりぬるめ。オール金策のイライラ話を読まされるよりはよりはずっといいけれどね。2026/04/15
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