内容説明
高岡藩井上家待望の嫡子である清三郎が病のため身罷った。正紀夫妻の悲しみは深く、とりわけ京の嘆きぶりを慮った勘定頭の井尻の提案で、亀戸の下屋敷に鎮魂のための祠が建てられる。世継ぎを失った悲しみを乗り越え、必死に前に進もうとする正紀たちであったが、廻漕河岸場方の杉尾と橋本に、思わぬ殺しの疑いがかかり──。大人気シリーズ第32弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
17
2025年3月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ32作目。早世の子、残した名、接待の客、恨みの祠、引き離し、証言変え、の章で構成。やはり、悪さを仕掛けられるのだが、生まれたての長男が亡くなったところを狙うのは、卑劣の極み。悲しむ京が不憫だ。という、こちらの心にかかるところを突いてくる筋立てはさすが。。2025/07/31
Abercrombie
3
世子を失った高岡藩に、本家浜松藩、老中松平信明の吉田藩、時期老中を狙う太田資愛の掛川藩が手の込んだ策謀を仕掛ける。政敵の尾張一門とは云え、たかが一万石の小名にここまでするかねぇ。金策パートはないけど、いつも通りストレスの溜まるイライラする話なのは変わりない。2025/04/25
goodchoice
1
嫡子の清三郎を失った正紀に、跡継ぎとを送り込もうとする敵対の勢力に苦労させられる。大名はいろいろ大変だ。2025/06/27
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