内容説明
定信が発布した棄捐令(徳政令)に歓喜の声を上げる旗本、御家人だったが、その喜びも長くは続かなかった。大損害を被った札差はじめ、商人が武士に対する貸し渋りをはじめたのだった。高岡河岸に新たな納屋を建てるべく金を借りた正紀だったが――。二か月連続刊行! 好評・書き下ろし時代小説、第14弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
101
おれは一万石14作目 2020.08発行。字の大きさは…小。 美濃今尾藩竹腰家の次男の正紀は、天明6年(1786年)下総高岡藩井上家1万石に婿入りし妻・京と一緒に世子として、藩主・井上正国と共に苦しい藩財政をやり繰りしていく物語です。 此度は、老中首座・松平定信の寛政の改革の一環として「棄捐令」により旗本・御家人の札差への債権放棄と債務繰延べが発令されます。それにより高岡藩でも家臣から棄捐令の発令が望まれますが…。🌿続く→ 2020/10/04
はにこ
28
棄損の令で旗本、御家人が歓喜と思いきや、一周回って大ピンチ。その余波は高岡藩にも及ぶ。定信の安直な政治が浮き彫りになった。こんな中、商人の信頼を得るような正紀の行動が眩しいね。佐名木の息子も頼りになりそうで先が楽しみな跡継ぎ。2021/04/01
qoop
9
シリーズ14巻。松平定信による棄捐令の発布が引き起こした混乱を、江戸と地方の小藩の二つを舞台にエンタメ化して読ませる本巻。困窮しているのは地方藩士も同様だし当然騒ぎも起こったのだろうが、江戸との対比で物語化した作品は読んだことがなかった。本シリーズのような設定ならではの構成だろう。主人公にとって久々の領地遠征だが、棄捐令の効果を見せる点でも出張る意味のある展開と感じた。2020/11/20
高橋 (犬塚)裕道
8
星3。仕様がないがちょっとマンネリしてきている。そして今回は一寸ご都合主義的展開だった。面白かったが一寸残念。2023/12/16
Abercrombie
6
バランスのとれたストーリーだと思った。棄捐令は貸し渋りによる経済の停滞を招くが、借金はなくなるので、倹約に努める者は救われるとする定信の考えはわからないでもないが、やっぱり無理繰りな政策であることは間違いない。2020/12/02
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