双葉文庫<br> おれは一万石 : 1

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双葉文庫
おれは一万石 : 1

  • 著者名:千野隆司【著】
  • 価格 ¥539(本体¥490)
  • 双葉社(2017/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575668506

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内容説明

一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名家に婿として入った十七歳の若者が、失敗を繰り返しながらも奮闘し、家臣や領民と徐々に心を繋げて藩政を立て直してゆく。待望の新シリーズ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

55
江戸中期の大名の次男、正紀が一万石の家に婿として入る物語。大名と言っても厳しい懐具合、天候不順のため米の出来もよくなかったり、治水に苦労したり…次から次へと困難が持ち上がるけれどそれを見事に乗り越えていくのが痛快です。サラッと楽しく読みました。2025/09/28

キャプテン

52
★★★★☆_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1786年江戸時代─天明の大飢饉編】天明の大飢饉で荒れる世。やると決めたら猪突猛進な、竹腰正紀殿が、婿入りする高岡藩の百姓たちを守るために立ち上がる。この時代、「米」とは「食料」であり、「金」でもあった。侍たちの給料は、「米」で支払われるのでござる。「一石」は、一人を一年食べさせる米の量。一万石を預かるのは小大名ではあるが、一万の責任を預かることでもある。婿入りを妨害する者と戦いながら、猪武者の婿殿は「米」を守る。がんばれ、と素直に応援したくなる好人物。2018/01/15

優希

49
面白かったです。一俵でも減ってしまえば旗本に格下げというギリギリ大名が主人公。それなのに2000本の杭を調達する約束をしてしまったからこりゃ大変。高岡藩のために奔走する正紀。大名のまま旗本に戻るかハラハラさせられ、物語にのめり込みでした。2024/03/27

rosetta

32
タイトルに惹かれて。確かに指摘されればちょうど1万石の大名は一俵でも減ったら大名ではなく旗本になってしまうのだ。そう言えば大名には譜代とか親藩、外様とかあるけど旗本ではそういうの聞いたことないな、なんでだろ?禄高を減らさないように苦労する浅田次郎的なコミカルな話を想像していたのだが全くそうではなかった。実在の人物、下総高岡藩井上家に婿養子に入った正紀は祖父は名古屋徳川家の当主、父は附家老の竹腰家に養子に入ったという御連枝さま。婿入りする前から井上家の所領の村の堤防修理に奔走したりチャンバラしたり。2023/03/18

ベルるるる

32
主人公らしき侍の後ろ姿の表紙の絵が、この物語のスタートにぴったりな気がする。太陽の光に照らされている田や川。希望と決意を胸に、自分の領地となった土地を眺め、そこに住む領民の為に力を尽くす覚悟を背負う。2017/12/01

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