双葉文庫<br> おれは一万石 : 13 訣別の旗幟

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双葉文庫
おれは一万石 : 13 訣別の旗幟

  • 著者名:千野隆司【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 双葉社(2020/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575670103

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内容説明

武士が民の頂に君臨せねばならぬという松平定信の施政に疑問を抱きつつも協力してきた尾張徳川家一門だが、尊号事件を契機に定信政権との訣別を決める。正国の奏者番辞任で一門の意を示そうとしたが、定信は正国を不祥事を理由の解任へと追い込もうとする……。好評・書き下ろし時代小説、第13弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

98
おれは一万石13作目 2020.07発行。字の大きさは…小。 美濃今尾藩竹腰家の次男の正紀は、天明6年(1786年)下総高岡藩井上家1万石に婿入りし妻・京と一緒に世子として、藩主・井上正国と共に苦しい藩財政をやり繰りしていく物語です。 此度は、藩主・正国が、1年務めた奏者番を病気を理由に尾張徳川家の意向で辞任する。辞任を止めようとする老中首座・松平定信の意向を忖度して、定信の親戚で旗本・園枝仁之丞が高岡藩を貶めようと動くが……。🌿続く→2020/09/06

baba

34
光格天皇が父君に尊号を贈りたいと幕府に諮り、反対される。父に「大御所」を贈りたい将軍家斉と溝を生む定信。尾張は、定信と線を引こうと決断し、高岡藩も従わざるを得ず、正紀も義父正国も巻き込まれる。今までの悪人と違い、政の陰謀が図られる。正紀と京の会話、生まれたばかりの娘を溺愛する姿に癒される。2020/12/17

はにこ

24
幕府の政治問題に巻き込まれる高岡藩。正国って今まであんまりスポットが当たってなかったけど、しっかりとした信念を持っていて好感が持てた。藩を守ろうとする正紀に適切な助言をする京。実は一番の参謀かもしれない。妻の上から目線な言い方に未だイラッとしている正紀が微笑ましい。2021/01/30

ツン

10
ついに将軍を出すことのなかったものの、御三家筆頭の尾張徳川家。その先鋒のようなポジションの正国が(少しですけど)フィーチャーされた作品。正国が好きになりました。2020/09/27

qoop

8
シリーズ13巻。政争に巻き込まれた小藩の内憂外患。小事から大事へと悪辣な仕掛けが増大していく構図はありがちと言えるものだが、本作で今まであったろうか? 新鮮に感じた。スリリングな展開が終盤の活劇に淀みなく続く巧さも楽しめる。また大名としての生き残りを書く上で、本巻は大きな転換点になるのだろう。敵・味方の構図をハッキリさせることで別のステージが見えてきそう。長期シリーズならではの面白み。2020/11/19

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