内容説明
造酒額厳守の触が出されているなか、天領の村から手に入れた二升の酒によって窮地に立たされてしまった高岡藩井上家。背後に大身旗本らの企てがあったと証し立てしたことで減封こそ免れたものの、触を破った事実は消えず領地替えの話が持ち上がる。先代正国の病状も思わしくないなか、最大の危機を迎えた井上家の運命は──!? 大人気シリーズ第26弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
16
2023年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ26作目。ほらやっぱり国替えという無茶な押し付けがあったぞ!。んなもんわかってるでしょ。ここからがどうやってはね返すのかということになるんですが…。やれる者がやれることをやって行くという、正攻法の展開が面白い。先代藩主も大奥の滝川も領民たちも登場してのハラハラドキドキの進展は手に汗握る。たいへんな出来事だけにその緊張感たるやいつもの比ではないだけに…。と、まぁすっかり千野さんの掌で踊らされました。次も楽しみです。2023/08/27
hiyu
6
いつもとは異なるヒリヒリとした展開が続く。何とか皮一枚残したというところだろうか。安堵感がいつもと違ったかな。2024/01/26
高橋 (犬塚)裕道
5
星2.5。少々飽きて来た。2024/02/17
Abercrombie
4
高岡藩が転封された史実はないから、作者がいくら不安を煽ろうとも、まったくハラハラはしなかったんだけど(三方領地替を喰らったのは浜松の本家の方。しかも2度!)。てっきり高岡河岸で百姓を斬った伊予新谷藩士を捕まえて、転封を有耶無耶にするもんだと思ってたから、まさかまさかの正攻法に驚いた。一段落した後の先代藩主の葬儀の場面が清々しい。2023/09/15
asky0084
1
★✪☆☆☆2023/11/07