内容説明
孫娘に会った帰り道、華町源九郎は武士にかどわかされかけた娘を助けた。過去の記憶も名前さえも思い出せない娘を、長屋の住人は「お鶴」と呼び面倒を見る。お鶴を助けたい一心で騒動にのめり込む源九郎の前に立ちはだかる玄宗流の凶刃。鏡新明智流危うし! そして、お鶴の素姓は……? 大好評シリーズ第六弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harhy
12
黒江藩の内紛をめぐり、記憶を失った若い女性が「迷い鶴」。いつもながら凄腕の強敵が出てくる。それを解決するチームワークはスカッとして気持ちいいが、いつも後をつけられ、それに気づかず不利になる展開は何とかならないかなあ。2014/01/02
とく たま
9
武士に襲われていた記憶喪失の娘を助けた。そしてある藩の内紛に巻き込まれてゆく。はぐれ長屋に匿いながらその真相を探る源九郎たち。お決まりで探索、剣劇となるが、流れのなかで不思議と長屋の人たちに探索や助力への礼金が入るのが佳いな🍀その日暮らしの住人たちには嬉しい限りだ。命懸けのその金を皆へ分ける源九郎も佳い。2024/02/28
史
3
藩の抗争ではなく、仇のために奔走する長屋の民。2021/12/21
ひかつば@呑ん読会堪能中
3
今回は記憶を失った武家の娘を長屋の皆で助けるというお話。あいかわらずハラハラさせる。源九郎爺さん、昔は剣の達人でいまでもそこそこ遣えるが 2人以上は相手にできないし、尾行されていることに気づかないので、せっかく匿った娘を連れ去られてしまうというドジぶり。最後の派手な立ち回りは話のおまけみたいなものだが見事だった。2012/08/26
nyaboko
2
長屋の隠居侍頑張る。今回は記憶喪失の武家娘が襲われているところを通りがかった源九郎が助けたところから藩の内紛に巻き込まれていく話。一方の派閥が出てきたところまではのんびりしていたのだが、もう片方の派閥が出てくるなり怒涛の展開に。今回も非常におもしろかったが、そろそろ最後に二人で残った悪党剣客を倒すというパターンに飽きてきた。もう少し別のパターンがほしいところ。2012/08/29