紀伊國屋書店 出版部 図書目録

科学一般・科学哲学

2013年3月現在

動物たちの愉快な事件簿

46判 272頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
ユージン・リンデン 野中香方子訳(2003) 〈978-4-314-00948-5〉
錠前はずしが得意なオランウータン,迷路を抜けるタコ,ニワトリと仲良くなったライオン,サッカーを楽しむペンギン,大リーグ投手並みの能力をもつゾウ,飼育係の悲しみをなぐさめるチンパンジー,ゾウの絵と音楽,モーツァルトに曲を教えたムクドリ・・・・・・動物園の飼育係や野外の研究者たちに聞いて集めた,動物たちの驚きにみちた心暖まる実話物語。

天に梯子を架ける方法 科学奇想物語

46判 328頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
ジェイ・イングラム 中村和幸訳(2000) 〈978-4-314-00865-5〉
カナダの科学ライターが集めた,ノーベル賞はとれないかもしれないが,科学の面白さと興奮を伝える未解決問題の逸話集。人はなぜ笑うのか? 精神病院に正気の人を送り込んだら? 百人のオーダーを覚えられるウェイトレスの脳とは? ジャンヌ・ダルクの神のお告げをめぐる現代精神科医の見解は? アルキメデスの鏡兵器を追試する,など21話。

黄砂 その謎を追う

46判 232頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
岩坂泰信(2006) 〈978-4-314-01002-3〉
遠く中国の奥地から韓国・日本へ,そして太平洋を越えてアメリカ大陸まで,地球を半周する「黄砂」。じつは,この黄砂がさまざまな謎に満ちており,世界の注目の的――黄砂が雨粒をつくるもとになり,地球温暖化の行方を左右していた。太平洋のど真ん中に落ちた黄砂が,プランクトンの餌になり,魚を集めていた。黄砂の謎を求め,韓国・中国へ,敦煌へ。

小さな塵の大きな不思議

46判 432頁 定価2,940円(本体2,800円+税)
ハナ・ホームズ 岩坂泰信監修 梶山あゆみ訳(2004) 〈978-4-314-00957-7〉
私たちを取り巻く塵にはいろんなものがある。宇宙の小惑星や彗星由来の塵,遠く中国奥地やアラビア半島から飛来してくる塵,はがれた皮膚や岩石,樹皮や胞子,昆虫の足,セーターの毛糸,タイヤのゴム,バクテリアまで。雨粒の一滴一滴にも塵が含まれている。小さな塵がいかに宇宙や地球の歴史,恐竜たちの運命,人の健康やアレルギーと関わってきたかを紹介。

ミドルワールド 動き続ける物質と生命の起原

46判 296頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
マーク・ホウ 三井恵津子訳(2009) 〈978-4-314-01060-3〉
1827年,ロバート・ブラウンが覗いた顕微鏡に見えたのは,小さな粒子のランダムな運動。これは生命なのか? 後にブラウン運動と名づけられるこの現象が観測されるのが,ミクロとマクロのあいだに広がる「ミドルワールド」。40億年前の生命の誕生から,近未来のナノテクノロジーまでをつなぐこの世界を探求した科学者たちの物語。

ガイドツアー 複雑系の世界 サンタフェ研究所講義ノートから

46判 576頁 定価3,360円(本体3,200円+税)
メラニー・ミッチェル 高橋洋訳(2011) 〈978-4-314-01089-4〉
ニューロンが脳内で意識を生み出す現象,免疫系やインターネット,国際経済などが自己組織化する構造,アリの集団の統率された行動――これら従来の還元論的手法では説明しきれない事象の解明を目指す,複雑系研究の概説書。基盤となる考え方から,最新の研究,今後の展望まで,第一線の研究者を案内人として,その広大で魅力的な世界を訪ね巡る一冊。

美しくなければならない 現代科学の偉大な方程式

46判 432頁 定価2,625円(本体2,500円+税)
グレアム・ファーメロ 藤井昭彦校閲 斉藤隆央訳(2003) 〈978-4-314-00937-9〉
アインシュタインの最高のほめ言葉は「美しい」であった! 
本書は,現代文明に多大な影響力をもたらした方程式を取り上げ,その方程式の由来と波及効果,美とパワーの秘密に,超一流の執筆陣が挑む。一般相対論,量子・素粒子論から生物行動,通信理論,カオス,地球外文明探査,オゾン層とフロム問題まで,幅広い分野の大方程式を扱う。

自然界における左と右

A5判 512頁 定価3,568円(本体3,398円+税)
マーティン・ガードナー 坪井忠二,藤井昭彦,小島弘訳(1992) 〈978-4-314-00576-0〉
鏡にものを写したときに,なぜ左右は逆転するのに上下は変わらないのか? この自明に見えてかつ身近な問いの向こうに,宇宙の深い真理が隠されていた......。文学,音楽,手品,植物,動物,DNA,反物質,時間,空間,ホーキング,ペンローズ...。身近な話題から科学の最先端まで,話題盛り沢山,縦横無尽の知的冒険の旅へ案内する。科学読物の最高傑作。

自然界の非対称性 生命から宇宙まで

46判 288頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
フランク・クロース はやしまさる訳(2002) 〈978-4-314-00908-9〉
宇宙創成が完璧で,宇宙の対称性が無傷なままだったら,私たちはいなかった。
鏡の世界から,原子・分子,DNAと生物・人体,地球・宇宙までの「自然界に潜む非対称性の構造と起源」の謎を探る。巨大な風呂桶でのコリオリ郊果実験の話から男性が好む女性の顔,反物質の不思議な世界,最新宇宙理論まで,話題豊富な読物。

コスモス・オデッセイ 酸素原子が語る宇宙の物語

46判 336頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
ローレンス・M.クラウス はやしまさる訳(2003) 〈978-4-314-00936-2〉
「宇宙のミステリーを,想像力たくましくやさしい言葉で説明する能力についてはカール・セーガンばりだ」――スティーブン・ホーキング
私たちの吸う息に含まれる酸素原子を主人公に,宇宙のビッグバンから地球に降り立ち,やがて生命の中に宿り,地球消滅後ふたたび宇宙へと旅たっていく壮大なストーリーを描く。

教えて!! Mr. アインシュタイン

46判 232頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
ジャン=クロード・カリエール 南條郁子訳(2006) 〈978-4-314-01016-0〉
「アインシュタインが生きていたら話を聞いてみたい」
「アインシュタインはなぜ時間はないって言ったの?」
科学に不案内と思われる女性が「異界の」アインシュタインを訪ね,時間,光,相対性理論,現代宇宙論や超ひも理論について質問していく。ニュートンとアインシュタインの対決も目撃。ファンタジー風科学入門。

水=生命をはぐくむもの

46判 368頁 定価2,625円(本体2,500円+税)
〈新装復刊〉
ラザフォード・プラット 梅田敏郎,石弘之,西岡正訳(1997) 〈978-4-314-00800-6〉
水は身近にありふれている。海,川,雲,雨,雪,そしてなによりも私たちのからだはほとんど水でできている。
地球になぜ水が誕生したのか? 水が生命誕生のドラマに果した役割とは? 自然と生命の日々の営みの中で水の働きとは?水をキーワードにその不可思議な性質から,地球と生命,環境破壊の話題まで,興味深いエピソードをまじえて解説する。

ふたつの鏡 科学と哲学の間で

46判 236頁 定価1,835円(本体1,748円+税)
〈科学選書 17〉
吉永良正(1993) 〈978-4-314-00605-7〉
楽しい絵がいっぱいの,新しいサイエンス・エッセイ誕生! 身近な問題から宇宙の話まで,科学のホットな話題から哲学的根本問題まで,縦横無尽に話を展開しつつ,ものの見方・考え方,人間のこと,地球環境などを思索する,18篇のエッセイ集。
〈内容〉理系と文系/始まり/次元/体/ウソ/大きさ/偶然/受験/砂漠/問い/夢/水辺/星/見えるもの/不可能/地球/終わり etc.

心の可塑性と実在論

46判 256頁 定価2,730円(本体2,600円+税)
ポール・M.チャーチランド 村上陽一郎,信原幸弘,小林傳司訳(1986) 〈978-4-314-00478-7〉
われわれの日常的・経験的な知識と科学的な知識とのあいだに本質的な違いはない――科学的実在論の主張をもとに人間の〈心〉を再考,現在の常識による理解に根本的改変を迫る。本書は科学哲学の視野から心身問題に独自にアプローチしたものであり,自然科学に基づく新たな認識論の提唱である。また,心を対象とする科学に哲学的枠組を与える一冊でもある。

科学的発見の現象学

46判 448頁 定価4,410円(本体4,200円+税)
オーガスティン・ブラニガン 村上陽一郎,大谷隆昶訳(1984) 〈978-4-314-00430-5〉
科学の歴史は発見の歴史である。しかしそもそも発見とは何か。クーン,ハンソン,マートン等の科学的発見に関する理論を紹介しつつ著者は,彼らの方法は論点先取りであり,しかも学習やユーモアと区別できないと批判する。ある出来事が「発見」という身分をおびる社会的プロセスを,メンデルの法則の再発見,ピルトダウン人の偽発見等の例をあげつつ探求する。

科学的世界像

46判 436頁 定価4,410円(本体4,200円+税)
B.C.ファン・フラーセン 丹治信春訳(1986) 〈978-4-314-00467-1〉
科学理論のえがく世界像はどこまで真なのか? 科学理論とは本質的には何をめざしているのか? 科学的実在論に反対する本書は,科学とは真理を発見することではなくモデルを構成することである,と説いて独自の立場を提唱する。ハンソン,クーン以後を代表する一人と目される科学哲学者が精緻な理論で根本的な問題に正面から迫った本格的科学論。

知覚と発見 上 科学的探究の論理

46判
 上 322頁 定価3,150円(本体3,000円+税) (2000)〈978-4-314-00870-9〉
 下 376頁 定価3,360円(本体3,200円+税) (2000)〈978-4-314-00871-6〉
ノーウッド・R.ハンソン 野家啓一,渡辺博訳
我々は日々どのように〈もの〉を見ているのであろうか。著者は,〈見る〉ことに関するさまざまな理論を検討しながら,〈見る〉とは「理論を背負って」見ることであって,「なまの現実」などないという。眼の背後にある言語的構造を斬新な語り口によって明らかにし,科学的に見ることの本質,事実と理論の関係等を説いていく,まったくユニークな科学哲学入門。

ピエタ

46判 464頁 定価3,059円(本体2,913円+税)
ジョージ・クライン 小野克彦訳(1994) 〈978-4-314-00607-1〉
アウシュヴィッツ行きの汽車からすんでのところで逃げ出して九死に一生を得た著者が,〈死〉と〈死者〉をめぐるさまざまな想いについて綴った秀逸のエッセイ集! いとこの自殺,ハンガリーの有名な詩人の自殺,ホロコーストの生き残り者との対話,広島,エイズなど,有名・無名を問わず様々な死を取り上げる。『神のいない聖都』に続く第2弾!

科学哲学の歴史 科学的認識とは何か

46判 286頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
ジョン・P.ロゼー 常石敬一訳(2001) 〈978-4-314-00895-2〉
科学的事実は,従来考えられてきたように客観的かつ絶対的なものとはもはや考えられない。人文科学におけると同様,歴史的・社会的な知的活動の所産にすぎない。このような観点から本書は,アリストテレスから現代まで,科学的認識,科学的方法の変遷を簡潔な筆致でたどる。科学史,科学哲学を学ぼうとする人々にとって,格好の入門書であろう。

超常現象を科学にした男 J.B.ラインの挑戦

46判 348頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
ステイシー・ホーン ナカイサヤカ訳 石川幹人監修(2011) 〈978-4-314-01077-1〉
テレパシーなどの超常現象を科学的に探究し続け,超心理学のアインシュタインとも呼ばれたJ.B.ラインの生涯と,その研究所の奮闘を描いたノンフィクション。本流の科学者たちからまともに相手にされない超心理学。この不遇の学問が科学として認められる日は来るのだろうか? そしてまた,超常現象は科学で解明できるのか?

超心理学 封印された超常現象の科学

46判 388頁 定価2,940円(本体2,800円+税)
石川幹人(2012) 〈978-4-314-01098-6〉
テレパシー,透視,念力などの解明を目指す超心理学は,正統的な科学の手法で研究されているものの,オカルト扱いされてしまう。本書は,日本における第一人者が,その研究内容や成果とともに,学問として受け入れられない背景を明らかにし,科学のあるべき姿を問いなおす「科学論」でもある。渾身の書き下ろし。「用語集」「統計分析の基礎」「読書ガイド」収録。

一般システム思考入門

A5判 352頁 定価3,772円(本体3,592円+税)
G.M.ワインバーグ 松田武彦監訳 増田伸爾訳(1979) 〈978-4-314-00254-7〉
「一般システム思考」は,今までの専門的な固有学問の領域に属さない様々な問題を考える場合にきわめて有効な思考法である。すなわち,ものごとを有機的に関連したものとして,そして何よりも全体的に把握することをめざしている。誰にもわかるように平易に書かれた本書は,学生,教師,研究者,ビジネスマンなどあらゆる人々の思考方法に一大変革をもたらそう。

時間と空間の哲学

46判 288頁 定価2,940円(本体2,800円+税)
イアン・ヒンクフス 村上陽一郎,熊倉功二訳(1979) 〈978-4-314-00916-4〉
時間とは何か,空間とは何か。両者はどう違うのか。ひとたび問い始めるとこれらは非常にやっかいな問題である。本書は,アインシュタインやマクスウェル等の理論や基礎的な議論を見通しよく整理しながら,この問題をめぐる困難のかなりの部分は言語の構成のされ方によるものであって,時間・空間を適切な形で言い換えていくことで解消されると主張する。

オオカミの騎士道 ボブキャット・オオカミ・ホッキョクオオカミ・コヨーテ・サバクコヨーテ

A5判 440頁 定価3,675円(本体3,500円+税)
〈シートン動物誌 2〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1997) 〈978-4-314-00752-8〉
野生動物の殺戮が頻発するなか,アメリカ大陸の野生の「最後の目撃者」として,動物たちののびやかなくらしぶりを記録。2巻はオオカミ,コヨーテなどのイヌの仲間を主に扱う。「騎士道精神をわかりやすい角度からみると,性的欲求なしに男が女に示す思いやりと定義できる。この見方からすればオオカミのあいだにも騎士道精神はある,といってよい」(本書より)

キツネの家族論 ホッキョクギツネ・アカギツネ・スイフトギツネ・キットギツネ・ハイイロギツネ

A5判 364頁 定価3,255円(本体3,100円+税)
〈シートン動物誌 3〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1997) 〈978-4-314-00753-5〉
優れた記述家であり,野生を表現する画家でもあったたぐいまれな観察者シートンが,たった一人で30年もの歳月をかけてまとめあげた渾身の作品。3巻はホッキョクギツネやアカギツネなどのキツネの仲間を主に扱う。「キツネの家族生活は,理想的に見える。こと子どもに関するかぎり,キツネの親ほど愛情ぶかく献身的な動物はまずいない。」(本書より)

グリズリーの知性 グリズリー・ヒグマ・クロアメリカグマ・シロアメリカグマ・ホッキョクグマ

A5判 468頁 定価3,675円(本体3,500円+税)
〈シートン動物誌 4〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00754-2〉
「動物たちは獰猛で危険」という偏見から自由であったシートンが,自らの観察,猟師や牧場主の体験,膨大な資料の渉猟を通して,野生動物たちの真実の姿を克明に描き出す。4巻はグリズリー,ヒグマ,ホッキョクグマなどクマの仲間を扱う。「クマがゆかいな道化師であることを示唆する事実を,山のように見つけることができた」(本書より)

スカンクの社交術 アライグマ・ハナグマ・カコミスル・アメリカアナグマ・スカンク・クズリ・フィッシャー

A5判 492頁 定価3,675円(本体3,500円+税)
〈シートン動物誌 5〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00755-9〉
どんなときに「においの銃」を発射するのか。ユーモア感覚に富むシートンは,さまざまな謎解きを楽しんでいた。5巻はアライグマ,カコミスル,アナグマ,スカンク,クズリなどの仲間を扱う。「スカンクに囲まれて過ごしたあの遠い日々は,バラ色をおびた青春の思い出。彼らがもたらした喜びのスリルを,なんとことばで表現していいかわからない」(本書より)

ミンクの通信法 テン・ミンク・クロアシイタチ・アメリカオコジョ・アメリカイイズナ・ラッコ・カナダカワウソ

A5判 448頁 定価3,675円(本体3,500円+税)
〈シートン動物誌 6〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00756-6〉
こんなに真近な距離でシートンは動物たちを観察していたのか。野生動物のありのままの姿を見ることで,動物たちの小さな心のあり様をとらえようとする。6巻はテン,ミンク,イタチ,ラッコ,オコジョなどを扱う。「四本足で森を駆けぬける生きもののなかで,カワウソほど気高い魂をもつものはいない,と私は考える」(本書より)

トナカイの塩の道 ワピチ・シンリントナカイ・ツンドラトナカイ・ヘラジカ

A5判 468頁 定価3,675円(本体3,500円+税)
〈シートン動物誌 7〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00757-3〉
アメリカやカナダの各地から北極圏まで,動物の消息を訪ねて旅をしたシートンの冒険と探検の記録。7巻はワピチ,トナカイ,ヘラジカなどを扱う。「私は,広く分散してくらすトナカイの夏の群れを毎日,一日じゅうみることができた。そのときに書いた,あぶらで汚れてしみだらけの北極探検の日記には,この光景を目にした深い,至福の満足が記されている」(本書より)

シカの好奇心 オジロジカ・ミュールジカ・オグロジカ・プロングホーン

A5判 476頁 定価3,675円(本体3,500円+税)
〈シートン動物誌 8〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00758-0〉
恋のドラマと雄たちの闘いの儀式,妊娠と出産,母の愛情あふれた子育て,森のカレンダーを彩る動物たちの営み。8巻はオジロジカ,ミュールジカ,プロングホーンなどシカの仲間を扱う。「私は多くの動物について,走るときの一分当たりの跳躍数を数え,ついで雪上などについた足跡のあいだの距離をはかって,走るスピードを計算した」(本書より)

バッファローの大移動 シロイワヤギ・ビッグホーン・ジャコウウシ・バッファロー・ペッカリー

A5判 572頁 定価3,990円(本体3,800円+税)
〈シートン動物誌 9〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00759-7〉
大平原を埋めつくす黒い巨大なバッファローの群れ,なぜ彼らは消えていったのか。9巻はイワヤギ,ビッグホーン,ジャコウウシ,ペッカリーなどを扱う。「バッファローのつけた踏み分け道がインディアンの道となり,インディアンの道が荷を運ぶ交易の道となり,交易の道が白人の道となり,白人の道が鉄のウマである機関車の線路の水先案内になった」(本書より)

リスの食戦略 ハイイロリス・キツネリス・アメリカアカリス・シマリス・ジリス・プレーリードッグ

A5判 600頁 定価4,200円(本体4,000円+税)
〈シートン動物誌 10〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00760-3〉
食物貯蔵のためだけではない。食いしん坊に思えたリスたちの行動に,子孫の幸福のために木を植えるという崇高な目的が隠されていた。10巻はリス,シマリス,プレーリードッグの仲間を扱う。「アカリスの最高の存在価値は,その生き生きとしたくらしぶりにある。この小さなわんぱくものが走りまわる姿が見られなくなったら,どれほどさびしいことだろう」(本書より)

ビーバーの建築術 ウッドチャック・マーモット・モモンガ・ホリネズミ・ビーバー・マスクラット

A5判 588頁 定価3,990円(本体3,800円+税)
〈シートン動物誌 11〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00761-0〉
人知を超えたビーバーのダム建築の能力と賢さ。ダムの大きさや運河の長さをシートンは測量して確かめる。11巻はウッドチャック,モモンガ,ビーバーの仲間を扱う。「ダムの水を抜き,専門の技師を呼んで水もれ口を探させたが,徒労に終わった。このダムに二頭のビーバーが移ってきた。かすかな水流を感じたのだろう,手ぎわよく,もれ口をふさいだ」(本書より)

ウサギの足跡学 カナダヤマアラシ・ナキウサギ・カンジキウサギ・ジャックウサギ・ワタオウサギ・アルマジロ・オポッサム

A5判 604頁 定価3,990円(本体3,800円+税)
〈シートン動物誌 12〉
アーネスト・T.シートン 今泉吉晴監訳(1998) 〈978-4-314-00762-7〉
子どもたちにこそ,動物たちの真実の心の声を伝えたい。動物たちは私たち人間の友だちなのだから。21世紀へ語り継がれるべきシートンのメッセージ。12巻はヤマアラシ,ウサギ,アルマジロ,オポッサムなどを扱う。「オポッサムは根っからの不戦主義者だ。抵抗しないのが信条であり,敵にはいつも,ぐにゃぐにゃの死体みたいに力を抜いてしまう」(本書より)

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