出版社内容情報
時間空間の基礎的な知識を見通しよく解説。
時間とは何か、空間とは何か。両者はどう違うのか。ひとたび問い始めるとこれらは非常にやっかいな問題である。本書は、アインシュタイン やマクスウェル等の理論や基礎的な議論を見通しよく整理しながら、この問題をめぐる困難のかなりの部分は言語の構成のされ方によるも のであって、時間・空間を適切な形で言い換えていくことで解消されると主張する。
時間と空間に関する基礎的な議論を見通しよく整理し、この問題をめぐる困難の多くは言語の構成のされ方によるものだと主張する。<初版1979年>
内容説明
アインシュタイン、グルュンバウム、マクタガート等の理論を紹介しつつ、時間と空間に関する基礎的な知識を見通しよく解説した恰好の入門書。
目次
第1章 空間―相関的か絶対的か
第2章 空間の諸性質
第3章 空間と幾何学
第4章 時間、空間そして時‐空
第5章 存在と現在
第6章 時間の非対称性
結論 空間と時間の存在―相関主義者の企図の本質
著者等紹介
ヒンクフス,イアン[ヒンクフス,イアン][Hinckfuss,Ian]
1932年生まれ。オーストラリアの哲学者。アデレイド大学を卒業後、クウィーンズランド大学で学位を取得。1966年に同大学講師、91年にリーダー(教授職相当)。1997年没。論理学、科学哲学、倫理学を専門とした
村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科、科学史科学哲学分科卒業。現在、東洋英和女学院大学学長。東京大学名誉教授。国際基督教大学名誉教授
熊倉功二[クマクラコウジ]
1945年奉天生まれ。上智大学理工学部物理学科卒業。現在、武蔵野音楽大学教授(科学基礎論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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