小さな塵の大きな不思議

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小さな塵の大きな不思議

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314009577
  • NDC分類 404
  • Cコード C0040

出版社内容情報

小さな塵のパワーが世界を動かす
 私たちを取り巻く塵にはいろんなものがある。宇宙の小惑星や彗星由来の塵、遠く中国奥地やアラビア半島から飛来してくる塵、はがれた皮膚や岩石、樹皮や胞子、昆虫の脚、セーターの毛糸、花粉、タイヤのゴム、バクテリアまで。雨粒の一滴一滴にも塵が含まれている。
 小さな塵がいかに宇宙や地球の歴史、恐竜たちの運命、人の健康やアレルギーと関わってきたかを紹介。

書評掲載多数。サンデー毎日4/11号、週刊エコノミスト4/13、日経サイエンス7月号「これまで聞いたことのないような新発見や、思わず人に教えたくなるような話題も満載されている。」(広島大奥山喜久夫氏)、毎日ライフ7月号、他

★椎名誠さん(作家)「私のおすすめ」(「i feel」出版部50周年記念号より)★
「 題名から魅力的だった。何を追求しているかすぐにわかる。こういうひとつのことに激しく集中してこだわる本が大好きである。特にこれは目に見えないような小さな塵に向かって途方もない好奇心と興味と探究力の矛先が集中する。今まで理由のわからないままに不思議に思っていたこと、謎と感じていたことなどが次々と小気味よく解明されていく。そのカタルシスの数々はここには到底書き切れない。だから大きなものをひとつ。
 子供の頃から大地はどうして減らないのだろうかと疑問に思っていた。波に削られ、雨に流され、川に運ばれ、海に大地の多くが毎秒ごとに運ばれていく。なのにどうして大地は残っているのか。そのことの謎がこの本でいきなり明快に解けてきたとき、いわゆる目からウロコがはらはら落ちる「目ウロコ状態」になった。読書の感激による目ウロコは小さな塵のようなものだが、流れ落ちれば落ちるほど満足度が増してくる。」


2004年掲載
信濃毎日新聞4/4、毎日新聞4/26、エコノミスト4/13号、ブックレビューガイド4/1~、日経サイエンス7月号、毎日ライフ7月号、サンデー毎日4/11号、読売新聞6/27、週刊ポスト7/23号、ムー8月号、朝日新聞7/31夕


第1章 一粒の塵に世界を観る
       地球は塵に取りまかれていた
       小粒の塵は鼻をすり抜けて肺に達する
       「善玉」の塵もお忘れなく
       塵は人間の生活にもかかわってきた
       塵には「凶悪犯」が紛れこんでいる
       塵から塵へ  これが逃れられない運命

第2章 星々の生と死
       塵を宇宙に吐きだす星雲
       宇宙塵の形のミステリー
       宇宙空間は塵だらけ
       太陽系を生んだ塵の雲
       塵の雲からアミノ酸もできる?
       「塵の揺りかご」から太陽の誕生へ
       「塵のドーナツ」から地球の誕生へ
       宇宙塵は昔も今も星たちの運命とともに

第3章 静かに舞いおりる不思議な宇宙の塵
       生物大量絶滅の謎と塵
       宇宙塵と「夜光雲」
       南極基地の井戸にたまった宇宙塵
       二万メートルの上空で宇宙塵を集める
       宇宙塵の標本をつくる
       塵のルーツ探し
       過去を語る塵
       星くずから母なる星を探す

第4章 砂漠の大虐殺
       ゴビ砂漠が生まれたとき
       恐竜の足跡を見つけた
       ゴビの風、舞いあがる砂粒
       塵のベールが頭上を覆っている
       世界で猛威をふるう砂塵嵐
       砂塵嵐が原因との説には疑問あり
       雨と砂崩れと塵と

第5章 空を目指す塵たち
       火山の塵はいつまでどこまで「悪さ」をする
       飛行機事故を起こした「火山灰の雲」
       「硫黄ビーズ」のさまざまな働き
       海の白波の塵、ペンギンの塵
       植物も塵を吐きだす  胞子、花粉、有機化合物
       氷河のまんなかに、ケイ藻が飛ばされて住みついた
       雲のなかで子孫を殖やすバクテリア
       菌類は岩をも溶かし、塵となす
       火と塵  山火事、焼畑農耕、戦争による火災
       車の排気ガスによる塵

第6章 塵は風に乗り国境を越えて
       空を流れる「塵の河」
       大国・中国の「塵」事情
       水平線に浮かぶ「塵の帯」を見る
       アジアからアメリカへ  「塵の河」ついにとらえた
       「アジア直送便」姿が見えはじめた
       塵が水滴と出会うとき
       ケネディ・ジュニアの飛行機事故
       「サハラ砂漠層」の発見
       「塵予報」が現実味を帯びてきた

第7章 塵は氷河期に何をしていたのか
       氷に埋め込まれた塵が地球の歴史を語る
       「空気の化石」が教えてくれたこと
       何かが地球を冷やしている
       自然界の塵が地球に与える影響
       グリーンランドの塵が語るもの
       氷期のほうが風は強く吹いた
       南極の氷から見つかった塵の出どころ
       氷河期の終焉と塵
       塵が植物プランクトの大増殖を促す
       人間が生みだした塵

第8章 ひたひたと降る塵の雨
       カリブの土の謎
       南極の氷の下で命を育んだもの
       マリンスノー  海のオアシス
       農地や庭に塵をまく
       サハラの塵が病原体を運ぶ?
       空を旅する胞子のゆくえ
       空を飛ぶ有機汚染物質
       人間の肺にも降りつもる塵
       塵が人を病気にするとき

第9章 ご近所の厄介者
       トルコの洞窟の村々を襲った奇妙な癌
       アメリカ北中部の町を襲った肺疾患
       アスベストの塵が原因
       石切り工と石英の塵
       肺のなかで何が起きるのか
       炭鉱夫たちを襲った病
       鉱物の塵と職業病
       綿花や木材の塵、小麦粉も肺を襲う
       イヌ、ネコ、ネズミ、バッタの塵
       ゴミの塵とダイオキシン
       健康的な農場にも  有機塵中毒症候群
       糞便の塵、穀物の粒の塵
       古代ミイラの体を蝕んでいた塵
       「渓谷熱」、ハンタウィルス、ホコリタケ

第10章 家のなかにひそむミクロの悪魔たち
       喘息患者が激増している
       パーソナル・クラウド  人のまわりを取りまく塵の雲
       掃除機がまき散らす塵の量
       消臭剤とアロマキャンドルが生みだす塵
       意外と恐ろしいベビーパウダー
       料理をつくると塵ができる
       加湿器とホットタブと微生物
       殺虫剤とタバコの煙
       カーペットは有害な塵の宝庫
       カビのまき散らす塵が喘息の原因?
       大食漢チリダニとアレルゲン
       ハウスダストの生態系
       外で遊ばないことと子供の喘息の関係
       塵の何かが免疫系を鍛える?!

第11章 塵は塵に
       人間の死  土葬と鳥葬と
       火葬は「暖炉で薪を燃やす」よりも空気にやさしい
       遺骨と遺灰はどこへ
       地球もまた塵に返る

内容説明

太陽も地球も、生命も、その起源をたどれば塵に行き着く。いまも地球には宇宙からたえず塵が降り注ぎ、地表からは多種多様な塵が大量に立ちのぼっている。目に見えない塵が飛びかい、息をするたびに口に入ってくる。じつはこの塵が、私たちに、そして地球に、はかり知れないほど大きな影響を与えていた。地球温暖化や人の健康とのかかわりは?善玉の塵はどれ?悪玉の塵は?驚きと不思議に満ちた塵の世界への道案内。

目次

第1章 一粒の塵に世界を観る
第2章 星々の生と死
第3章 静かに舞いおりる不思議な宇宙の塵
第4章 砂漠の大虐殺
第5章 空を目指す塵たち
第6章 塵は風に乗り国境を越えて
第7章 塵は氷河期に何をしていたのか
第8章 ひたひたと降る塵の雨
第9章 ご近所の厄介者
第10章 家のなかにひそむミクロの悪魔たち
第11章 塵は塵に

著者等紹介

ホームズ,ハナ[ホームズ,ハナ][Holmes,Hannah]
サイエンス・ライター。Discovery Channel Onlineの特派員として、世界各地でおこなわれる科学的な研究調査に同行して記事を書いている。ほかにも、New York Times Magazine、National Geographic Traveler、Wildlife Conservationなどの雑誌に寄稿。『小さな塵の大きな不思議』は、優れた科学ノンフィクションに贈られるアヴェンティス賞の2002年度最終選考に残った。アメリカのメイン州サウスポートランド在住

岩坂泰信[イワサカヤスノブ]
1941年富山県生まれ。東京大学大学院地球物理学専攻博士課程修了(理学博士)。現在、名古屋大学大学院環境学研究科教授。日本エアロゾル学会会長

梶山あゆみ[カジヤマアユミ]
東京都立大学人文学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やいっち

63
本書の感想を呟きで見て、読みたくなった。早速 登録。が、既読感濃厚。調べてみたら案の定だった: http://atky.cocolog-nifty.com/manyo/2005/04/post_3.html こういう話題は大好き。面白かったよ。

ダンスにホン!ころりん

6
20040331第1刷発行 1130読了 読みごたえあり!巻き上げられても無傷のカンガルーネズミ、グリーンランドまで生きたまま飛ばされ家族を増やすケイ藻とかすごいなぁ。水蒸気は塵にくっつかなければなかなか水滴にならない-目から鱗だった。空気中の塵の量が少ないと地球を取り巻く雲の数が減るφ(.. )2013/11/30

k

1
たかが塵と侮るなかれ。地球環境にも大きな影響を及ぼしているとは。2021/09/04

黒胡麻

1
地球環境から健康まで、微小な塵が関わる様々な事象を紹介した本。今となってはすっかり一般語となったPM2.5についても触れている。人間一人一人が皮膚の欠片や服の繊維などから構成される塵のオーラ、パーソナルクラウドを纏っているという話が初耳で面白かった。2015/04/14

A.I - Transition

1
最近PM2.5やらなにかしらの汚染物質が舞っている大気に関して興味があったので手に取ってみたこの本。この本を読んで、隣国どころか地球は全部つながっている事を実感。地球どころか宇宙からも塵は飛んでいると言う事で、そんなに神経質になってもいけないなということを学んだ。しかし塵は予想以上に我々の生活に影響がある事も事実。また、精神世界の本を最近よく読む自分としては、科学的にもスピリチュアルな事柄が裏付けされているなと思い、面白く読み進めることができた。2014/10/18

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