出版社内容情報
アリストテレスから現代まで、単に科学的方法の発展を時代的に羅列するのではなく、科学の「考え方」の歴史を時代背景を通して浮き彫りにする。<初版1974年>
内容説明
アリストテレスから現代まで、単に科学的方法の発展を時代的に羅列するのではなく、科学の「考え方」の歴史を浮き彫りにする。
目次
1 アリストテレスの科学哲学
2 ピタゴラスの指針
3 理想化された演繹的体系化
4 原子論と背後に横たわる機構という概念
5 中世におけるアリストテレスの方法の承認と展開
6 現象を救うことについての論争
7 一七世紀におけるアリストテレス哲学への攻撃
8 ニュートンの公理的方法
9 新しい科学が含意していることの分析―科学方法論のための
10 帰納主義vs.仮説‐演繹的科学観
11 数学的実証主義と規約主義
12 二〇世紀になってからの考察―科学の境界設定
著者等紹介
ロゼー,ジョン・プライス[ロゼー,ジョンプライス][Losee,John Price]
1932年生まれ。ドゥルュー大学でPh.D.を取得後、科学史、科学哲学、哲学史の分野で教鞭をとる
常石敬一[ツネイシケイイチ]
1943年、東京に生まれる。東京都立大学理学部物理学科卒。長崎大学教養部講師・助教授・教授を経て、現在、神奈川大学経営学部教授。科学史から出発して、現在はSTS研究という観点から、生命倫理、生物化学兵器軍縮、自己責任と情報開示などの問題に取り組んでいる
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感想・レビュー
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Satoru Yonekura
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「科学哲学の歴史」ジョン・プライス・ロゼー、原著は1972年刊。暫く前に古書店で見付けて買ったまま積ん読だったのを、放射能や食品などのトンデモ言説にうんざり感が溜まってたせいか、ふと読みたくなり、難航しながらなんとか読了。科学哲学とは、本書副題の通り、科学的認識というのはどういうものか?とでもいうようなことを突き詰めようとするものであるわけで、、この本もかなり難解。トンデモに惑わされずに社会が進歩するためには多くの人が理解するといい事なので、新書とかで平易な本が有るといいんじゃないかと思うんだけど。。。2014/09/14