内容説明
パメラは、新しい一歩を踏み出そうとしていた。見守ってきた親友のクリスが、愛するシャーロックとようやく婚約したからだ。特別な想いを寄せる二人の男性の狭間で、パメラの心は揺れていた。秘められた暗い過去を背負うパメラと結ばれるのは、アントニー、それともイアンか…? 書き下ろし「聖者は薔薇を抱きしめて」。仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』を取り巻くさまざまな恋模様を描いた、他2編も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
27
アントニー!いい人過ぎる~(涙)。数年後はきっと、もっと素晴らしい男性になっているのでしょうね。この表題作は、パメラ目線なので、本編では出ない内心の葛藤が痛かったりしますが、家族との再会は本当に良かったです。そして勇気を得たパメラの行動は潔い!いよいよ本編が完結なのねと実感しました(笑)。「十二夜の手紙」も好きです。2011/11/04
Norico
20
ヴィクトリアンローズテーラーシリーズ26冊目。パメラが主役の短編集。意外に恋に慣れてない不器用なパメラと更に不器用なイアン先生の関係がステキ。なぜか2人のために働いちゃうアントニーもけなげでよい。パメラは、コーネリアの時に出てきたコニーさんの娘じゃない?と思ってたけど、予想外れた。でもガイさんが優しい人でよかったね、パメラ2016/10/22
みや
19
この短編集で晩餐会の話が読めて良かった。パメラの出生が判明したり、結婚を決めたりと盛りだくさんな内容。でもクリスとパメラが離ればなれになるのかと思うと、少し寂しい。2014/04/05
もずく
17
人の気持ちって理屈ではないとつくづく考えさせられます。ガイアスタイン城での晩餐会とかコーネリアの結婚式前のちょっとしたやり取りとか読めて嬉しかったです。出される食べにくい食事とか思うと見えない悪意に怖くなりますが、たくましく乗り越える姿に嬉しくなりました。クリスとパメラ、ずっと一緒にいてほしい気もするけど、それがすべてではないよね、うん。てかあとがきで、あきさんの絵を見てユベールが首になりアントニーが本格採用に昇格した経緯を読んで鳥肌が。アントニーがいなきゃこのシリーズ大変なことになってたと思う(真剣)2012/07/28
U
17
再読。なのだけど結構飛んでて、新刊気分でわあわあうろたえながら楽しみました。パメラ大好きだったので明るい結末と、クリスとのあのシーンにじわっときました……!!お幸せに……!!ヴィクロテ一気に読み返したい!と無性に思ってしまう。イアン先生は本当にタイミング悪いな!(笑) ツボったところをあきさんがおまけ漫画にしていて吹きました。あれはほんと可愛かったですねwwww シャーリーwwww なぜアントニーパートは苦悩中でもコメディになるのかwwww2012/06/04