内容説明
〈氷の男〉の異名をとる若き侯爵シャーロット・ハクニール。かたや『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の縫い子であるクリス。ロンドンとリーフスタウンヒル、その距離以上に住む世界の違う二人が、不器用に、互いの愛を確かめ合っていく様を描いた「キスよりも遠く、触れるには近すぎて」。アントニーのほほえましい恋心と実直な奮闘ぶりをつづった「彼の海中時計」。新作書き下ろし2編を含む、愛の珠玉短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔(かける)
29
セシリアって誰だ?とずっと思っていたので、『七日目の憂鬱』でようやく把握できてうれしい。ジャレッドは恋しちゃいけない相手なだけに、真面目かつ一途で情熱的なマーロンと結ばれて良かった。くぅぅ、キュンキュンしたぞ!!(強引なキスの場面)表題作は、嫉妬に狂うシャーロックと鈍感なクリスの攻防が描かれていて、非常においしかったです。ソフィアとアルフの話は新鮮でおもしろかったけど、恋愛するなら絶対アルフは選びたくない(真顔)。アントニーとブリジットのカップリングはないのかなあとか、妄想が広がる短編集でした。2019/09/11
Norico
24
ヴィクトリアンローズテーラーシリーズ24冊目の短編集。前回ひどいことしたジャレッドの初登場の巻。つかみきれない人。ソフィアとアルフの出会いの物語読んだら、アルフはシャーロックがクリス好きになっても許すしかないだろう、って思う2016/10/20
もずく
22
はいっ、本編でさらっとレギュラー陣のようにジャレッドが登場した時に「こいつ誰?」状態になった読者のひとりです!(笑)そんな彼の初登場から時系列が遡るかと思えば最近のハクニール公爵家編におけるあきさん(今回も素晴らしいあとがきです)愛するアントニーの一日、さらにシャーリーのご両親の馴れ初めもあり、短編集の良さと共に楽しめました。クリスを好きな男たちの「男は警戒しろ。自分を除いて」思想に爆笑。アルフってこんな人だったんだと驚きながらも、彼の手紙を読んだ息子を想像するとにやにやが止まりません。最後に、手紙最高!2012/05/20
ダージリン
22
ジャレット初登場から、ミステリアス&魅惑的だったのね。そして余裕のないシャーリーに笑い、手紙も最高です、特に出さなかった分(笑)。シャーリーの父母のロマンスに遺伝を確信しました。アントニーの日常はほんとお疲れ様ですが、日々ふたりのためにがんばってくれているんですね(涙)。そしてあきさんの書くシャーリーは、本文以上に雄弁ですね(笑)2011/09/18
さなだ
16
図書館 ジャレット初登場!こんな舞台裏があったとは…そして27さい!意外と年食ってたんだねぇ。わたしより若いが。 シャーリーの自意識過剰っぷり絶好調☆でも好き(笑) アントニーステキすてき。 アルフパパとソフィアママの出会い!らしくて面白かった。2012/06/05