内容説明
仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の店主クリスは内気な少女。着る人の心をドレスに映し出すことができるが、自分の恋には臆病で…。再起を賭ける女優マーガレット・ベルの舞台衣装を仕立てることになったクリスだが、心の闇を引き出す「闇のドレス」の存在に怯える。クリスに思いを寄せる公爵の令息・シャーロックは彼女をそっと見守るが、華やかな舞台の裏では事件の兆しが! 大好評ヴィクトリア朝ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔(かける)
33
2巻もおもしろかった〜(*´꒳`*) カリナが脚本に心を乗せる(闇も光も)ところは、きっと実際の執筆作業もそうなんだろうなと想像しながら読みました。その時の心持ちによって、描かれる物語も違うはず。闇の心は闇の作品、光の心は光の作品を生み出すように。誰しも心に闇を持っているけど、闇にとらわれないように、毎日生きていかなければと律するような読書でした。2019/04/20
Norico
21
恋のドレスを作るテーラー「薔薇色」2作目。今回は舞台衣装を手がけるクリスちゃん。謎の女アイリス、意外と好きです。2016/09/30
みちゃ
13
シリーズ2作目。恋のドレスをつくると噂される仕立屋『薔薇色』。そこで働くお針子のクリスと売り子のパメラの2人。今回のクリスのお客は女優さんで、作るドレスは舞台衣装です。前回のお客が少女だったのに対し、今度は大人の女性なので、描写が色っぽいです。2008/04/01
shizuca
8
シャーロック、いつからそんなにクリスにひかれているのかという疑問は置いておいて。クリスががんばってる姿が嬉しい内容でした。マーガレットのキャラも素敵。最初は苦手だと感じたのですが、それも作者さんの思惑ですね。2015/01/14
アカツ04号
7
再読。シリーズ2冊目。舞台衣装を作る話。色々なドレスが出て来るのに挿絵が少なく想像で補うのが楽しくも大変。出身と見目の良さ故に女優として評価されないマーガレットや、自分に自信の無い脚本家カリナ。またこの2人出てきて欲しいなー。闇のドレスを本当は誰が着ているのか分からないという絶妙なサスペンス具合もあって、結構好きな話です。(12/2-12)【2019-41】2019/12/12