内容説明
仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』にクレマチスの花が届けられた。差出人は闇のドレスをめぐる事件以来謹慎中のシャーロック。クリスは彼を想いながらも、手の届かない相手だと自分に言い聞かせていた。ある日、アメリカ人の機械工ラリーが『薔薇色』にやってきた。彼のフィアンセのドレスを作るため、クリスは彼らと共に車の旅に出ることに。だがそこにはシャーロックも同行することになっていて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norico
27
ヴィクトリアンローズテーラー第7弾。今回は、なんとクリスとシャーロックが車で旅に出ます!いきなりの展開でドキドキしちゃう、と思ったけども。「ありがとう」ってなんだよ、シャーロック。クリスにだけ気持ち言わせといて。あと、アイリスが出てこなくてなんだかさびしいなぁ。2016/10/04
かや
8
今回のドレスを頼みに来た恋人たちは今までと少し違った事情持ちの人たちだったな。最後にいろいろあったけど、でもきっと良い方に進む予感。そして、クリスとシャーロックの仲も進展が。本当にこの2人のもどかしくてじれったい感じが好きだ。是非とも身分差を乗り越えて幸せになってほしいと毎巻思う。闇のドレスについても新たなことがわかってどうなっていくのか不安もあるけど楽しみ。2015/12/05
凍矢
8
ちょーラストシーンが綺麗でした。様々なすれ違いを経て、ようやくシャーリーが、色っぽく見えました。そうして、クリスの大きな恋心も、素直に動き出しました。少しずつ歩み寄れていますが。大きな問題は、どうなるのでしょうか?読むペースが、今回は、いつもよりも速めでした。2014/12/10
アキナ
7
自動車を作ることに魅せられたラリーと、ラリーを支えるサーシャのカップル。旅の途中でドレスの依頼にきて、間に合わないなら一緒に旅行して作ればいいという。車が好きなシャーロックも同行するからと!!クリスを大事に思うシャーロックの気持ちがシャーロック視点によってダイレクトに読者に伝えられてキャーってなるやつ。クリスも自分の気持ちをついに伝える。直接的な返事はなくても、思い合ってる事がわかれば…って思うけど、クリスには難しいんだろうな。次は短編集みたい、楽しみ。2021/06/02
透馬なごみ
7
さらに明らかになりました、闇のドレス。次巻は短編集なので闇のドレスは出てこないのかな?クリスとシャーロックがついに想い合いました。シャーロックも決意したのでしょうか。父と母に会いに行き、話そうとしたけれどやめた。シャーロックパパは頭が良さそうなのでシャーロックより一手二手先に手を打ちそうな気がします。頑張れ、シャーロック。ラリーを本当に憎んでいたのは誰かわかると色々とすっきりしました。2015/05/05