内容説明
シャーロックに拒絶され悲嘆に暮れたクリスは、パメラと共に『薔薇色(ローズ・カラーズ)』から姿を消す。一方、貴族の義務とクリスへの思いとの間で揺れるシャーロックは、苦悩の日々を過ごしていた。ようやく行方知れずのクリスの居場所を探し当て、安堵するシャーロックだったが、クリスもシャーロックを思うがゆえに厳しい決断を迫られて…。 二人の恋の行方は!? 引き裂かれた恋人たちは聖夜に出会えるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norico
22
ヴィクトリアンローズテーラーシリーズ18冊目。モアティエ伯爵、どうしたってイヤな男としか見えない。コーネリアがんばれ。シャーロックは、最初は、クリスが謝ってきたら許してやるとかダメダメけど、最後の頃の成長っぷりったら。次巻どうなるか楽しみ。2016/10/10
ダージリン
12
何も知らないシャーロックが切ない~。意味深なジャレットの言動も気になります。2009/12/05
せいや
10
★★★☆☆ うわぁ。タイミングがかみ合わない2人……。2016/06/18
紅羽
8
試練の巻ですね。度々こういった二人の間を引き裂く試練はありますが、一巻丸ごと引きずるとは。更に追い討ちをかけるかのように、シャーリーのお父さんの再登場。予想通りの「お願い」に、毅然とした態度で臨んだクリス、強くなりましたね。以前の彼女なら出なかった言葉でしょう。パメラもそろそろ、何かを決断する時が迫っているようで、ますます続きが気になります。2012/09/13
U
8
モアティエ家で一番辛いのはコーネリアで、一番優しいのもコーネリアのように思う。だから一番、苦労性に見える。で、一番悪いのはヘンリーだろ確実に……!だからか何だかひたすらコーネリア側に立ってしまう。ビアード、ちゃんと幸せにするんだよ!あとモアティエ一家皆ちょっと勝手し過ぎだから!イアンさんとアントニー、二人ともにほろっと癒される。アルフさんはこの時点じゃあんまり好きじゃなかったなあ……シャーリーには言うな、っていうのが一番狡くて、アンフェアだと思った。それはよろしくないよ。などなど不穏な巻でした……!2011/09/04