集英社コバルト文庫 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー16 聖者は薔薇にささやいて

著者名：青木祐子【著】/あき【イラストレーター】

集英社（2012/02発売）

• ISBN：9784086013147

内容説明

クリスの親友で仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の売り子パメラの前に、彼女の過去を知る紳士アイヴォリーが現れる。彼は店に出入りするシャーロックとパメラの仲を疑い、従僕アントニーに接触した。そのことで、アントニーはパメラの秘密を知ることになり…。伯爵家の舞踏会で、勝気な少女を巡る恋の駆け引きが繰り広げられる!?　表題作「聖者は薔薇にささやいて」ほか、短編２作を収録。※まんがは収録されていません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Norico]

ヴィクトリアンローズテーラーシリーズ16冊目。番外編。パメラのお話が好き。アディルの家の舞踏会で、こんな事件が巻き起こっていたとは。強いパメラも、誇りたかいイアン先生も、優しいアントニーもステキ。あと、シャーロックが初めて薔薇色訪ねる少し前のお話もよかった。最後で、ここから2人の物語が始まるのかとわくわくしました。

2016/10/09

[AKI]

あの舞踏会の裏では、パメラが悩みピンチに陥っていたとは思いもしなかったのでびっくりです。この作者さんは、登場人物一人一人をきちんと描いているので、こういう設定が明かされても違和感ないのですよね。アイヴォリーは鼻持ちならない奴なので、今後パメラに近づかないでほしい。あとその鼻をへし折ってやりたい(笑)イアン先生も好きだし、アントニーにも幸せになってほしいしで、パメラの今後が気になります。「卒業前夜」の最後の一文の～シャーロックは扉を開けたは、恋の扉を開けてしまったのね！と。あきさんのあとがき漫画がツボすぎる

2019/10/20

[みちゃ]

恋をかなえるドレスをつくるという仕立て屋「薔薇色」。今回のお話はその仕立て屋クリスの親友で、お店の売り子でもあるパメラが主役の中編をメインにショートマンガや、クリスとパメラの日常を描いた超短編と、シャーロックが卒業のとき、クリスたちに会う直前の短編が収録。　

2009/07/01

[もずく]

パメラの過去を知るアイヴォリー再び登場！ 無駄にかっこいいから嫌いになれないよっ。 頑張れアントニー！ 今回はイアン先生が珍しくびしっと決めてくれました(笑) シャーリーとクリスが良い感じで手袋の件がここで書かれててやっと府に落ちました。

2011/09/19

[みさき]

『舞踏会の青』にこんな裏話があったとは・・・！アイヴォリーと対峙した時のイアンの言葉に感動しました。それとシャーリーはパメラの過去を知った上で「君は友人だ」と告げていたんですね。シャーリーもイアンも困ったちゃんなところがありますが、全部ひっくるめて素敵な男達だと思います。勿論、今回一番悩んだであろう男アントニーもね。あきさんの漫画には爆笑しました！留年シャーリー（笑）。

2012/01/08