内容説明
Dの眼前で五千年の眠りから覚醒したマキュラー男爵は、その容姿といい行動といい、従来の貴族の概念からは遠くかけ離れた珍妙な存在だった。だが、彼は、彼自身がそうであるように陽光の下で生きる貴族を作り出す方程式の解を手にした研究者であり、その研究材料として多くの人間を惨殺して告発された貴族でもあった。移動裁判所への護送の任務を負い、男爵と行を共にすることになったDに、男爵への欲と怨みにかられた多くの敵が襲いかかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
作楽
9
Dを読んで、自分のフィールドに戻った気がしたのは初めて。(石田衣良さんの方がリアルで良さそうなのに、なぜか)辺境の空気や、何よりも無敵のDの存在に癒されました・・・。この作品で癒されるなんて・・・。しかも、チ、ハ・・・貴族が出張ってるのに。おかしな貴族で、楽しかったなぁ。今回もDはキレイでした~。もう左手なんて気にしないです。幸せでした~2014/10/29
お腹ボン!
8
五千年の眠りから覚め、鋼鉄の球体から現れた貴族、チビデブハゲ気弱って斬新過ぎ~。但し、頭脳は別格、Dの誕生や今迄遭遇した貴族の厄介な物達を生み出してた存在の様。あまりにも滑稽なこの貴族に対応するDの光景を想像するのが超面白かった。にしても、またもや神祖の存在。Dは神祖に会いたかったのか?ん~・・・、結局色々あやふやで終わったのが残念。今回はあまり凄すぎる敵の登場もなく、異空間もなく、この変な貴族のお陰でとっても楽しかった。2017/02/15
00541381
2
中途半端なところで終了。魅力的な新キャラが登場したので今後が楽しみですが、このキャラ手に負えるのかしらん?と思ってしまう位の壊れキャラですね。2012/11/29
りんふぁ
1
変わらず美しいDに癒されました〜☆男爵も憎めないキャラでした。左手さんがいつもより文句言わなかったような…まぁそんな時もあるのかなw2014/11/05