内容説明
初めて本格的に刃を交えたとき、ヴァルキュアはDを異空間に送り込みその力を見極めようとした。五千年前、宇宙に放逐されたこの“絶対貴族”の思いは、いまや己の操り人形と化したマシューとスー、そして致命傷を負わせた二人の貴族への復讐よりも、DとDをこの世に送り出したものの方へと向けられているようであった。“神祖”の痕跡が刻み込まれた黒き鋼の大地で最後の壮絶にして奇怪な戦いが始まった!邪王星団ここに完結!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sibasiba
9
邪王星団完結。途中で中断していたシリーズだが再開して読み進めるとかなり良かった。「神祖」とDの関係もいつもの仄めかしで終わること無く肉薄したのも驚き。しかし兄の方は本当にダメダメだったな後々改心するかと辛抱して読んでいたが地の文で冷酷に元々そういう輩だったのだと記述されて。伯爵の吐き捨てたセリフがもう本当に可哀想です。暗殺者達の過去特にカラスの人生は結構同情した。武器の村の「武器番」や生き残った闘士のエピソードも良かった。ラストもうまい着地だったし非常に満足。ただ最近はDが貴族と馴れ合ってるのが。 2016/11/10
Hugo Grove
9
今回はかなり入り組んでいて何度もページを戻しながら読んだ。登場人物も多くちょっと煩雑すぎる気もする。しかしDの秘密にかなり迫る。またDの優しい面もみることが出来た。まだまだ先は長い。次の話に行こう。2013/07/13
お腹ボン!
4
ヴァルキュアの妖剣は空間をも切り裂き、不死身の”D”に深手をおわせてしまう。話の中に空想で入り込んでしまう私が最も苦手とする異空間にまたしても”D”が送り込まれてしまった。でも、そこは”D”様、自分の傷口からの血で足跡を残し、迷わずまっすぐ出口へ行ける。(ちょっと描写があやふやだったけど)最後は貴族の伯爵とミランダ婦人が身を挺して五千年前の約束を守り切ったとこに痛く感動した。人間の嫌な部分に付け込まれ操られたマシューも無事に助かってしまったのはちょっと・・・、なんだかなぁ。まぁ、無事終了。2017/01/14
りんふぁ
0
D・・・謎多き美ダンピールですなぁ。左手さんも大活躍でした。2013/11/22