内容説明
巨大な地下の実験場に戻ったDは、エネルギー源の“揺曳炉”の爆破を試みるが、貴族の超科学力を用いた防御装置に阻まれる。間一髪、炉は転移したのだ。恐らくはムマへ――。 Dとミア、そして奇妙な共闘関係にある“にせ”Dは、青い刺客と戦い、神祖の老サイボーグ技術者ギイに問い質し北の地にシューシャを訪ねて、ひたすらムマへの道を辿ろうとした。大いなる悲劇と二人のDの過去を秘めた、宿命の地を求めて。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
10
Dメインのお話でした。やはり肝心の部分は語られずっていうのは歯がゆいものを感じました。どちらのDが本物か偽物かっていうのも焦点にあったんだろうけど「にせD」とか言われちゃうと「あ~、多弁なほうが偽物なんだよなぁ」とか感じちゃう。Dのもう一つの可能性の姿と考えるともしベラベラ喋りつづけるDならここまでシリーズ化はしてないと思うので寡黙でクールそれでいて優しい不器用なDが良いなと改めてDの魅力に気づかされた。2014/12/30
お腹ボン!
9
本来のDは毎回冷酷と表現されてるけど、優しさが感じられとても魅力的なので冷淡な面はスルーしていた。もう一人のDはよく喋るし声をあげて笑いあのお方を「親父」と呼ぶ残酷だけど憎めない存在。神祖の無残な研究で作られた成功者は只一人という状況が背景にありDの旅に関わってると思われるけど、今回のDは改めて今迄スルーしてた部分をガッツリ認めなければならなくて、表紙の血の気のないDの顔を再度見直し、鬼気漂うDの孤独な永遠の生命がとても辛く哀しいものに感じた。「俺と俺の違いは左手さんの存在だけ」う~、胸がギュンってなる。2015/09/19
Hugo Grove
6
この作品は今までのとはかなり違う。Dとは何者か。ここに迫る。タイトル通りもう一人のDが登場する。どちらもとても魅力的だ。Dのシリーズの中でもお気に入りの一作になるだろう。2013/04/24
arianrhod
4
やっぱりか。そうだと思ってたよ。最近著者の迷い筆、いえミスリードがわかってきた。安易に秘密が解りそうだと喜んではいけないのだ。1巻でDの黒王子と白王子だと二人を表現しましたが、おしゃべりと無口と言ってもいいかも。いつもなら斬られ役の三下のような口をきくDというのには違和感あった。どっちもクールだとよかったのに。Dの旅は長くなりそうな予感しかしない。映像では美麗なDが2倍で行ったり来たりしているのだから眼福かもだけど、如何せん小説なので自分の脳内妄想頼りなのが苦しい。シーンによってはどっち、どっち?だった。2019/07/23
りんふぁ
1
前半はもう一人のDの好感度がUPする。けど、やっぱり本物のDのほうが美しい。Dがたくさんのお話でした。2013/10/06
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