内容説明
薔薇に埋もれた城館に住む“姫”と呼ばれる貴族と、それに仕える忠節無比の四人の騎士は、妖物や天災から村を守る一方、命に背く村人を容赦なく惨殺して、長い年月、村を支配下に置いてきた。だが、時の流れはこの村にも貴族の支配に疑念を抱く若者を生み、それに対する姫の側の報復も凄惨の度を増した。そして、惨劇のさなか、Dが村に足を踏み入れた。人気シリーズ、待望の最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
お腹ボン!
10
いきなりの青騎士と紅騎士の登場に、残忍な場面にも関わらず何故か仮面ライダー電王をイメージしてしまった。その後登場する姫も軽口で、四騎士・死霊騎士団の立居振る舞いも始めのイメージを一層濃いものにしてしまい、今迄とは違った感覚で読んでしまった。そしてまたしても”D"は手首を切り落とされ心臓を貫かれてしまい「刺された瞬間の痛みは普通の人間と変わらん」なんて言ってる。もぉ~!痛いの痛いの飛んでけ~だよ。今回の敵も中々の強敵だけど、騎士道を以ての戦いなので清々しい戦いだった。そして最後それぞれの切ない想いが残った。2015/09/17
神太郎
6
Dの中でもかなり切ない物語かもしれない。貴族の実情というのがヒシヒシと伝わってくる。それでも、Dは戦う、しかも寡黙に。ラスト付近は今までのDシリーズにはない展開でちょっとびっくり。Dの孤独な戦いはまだまだ続く。2013/10/23
シナモン
6
今回の敵は4人の騎士と姫と呼ばれる貴族。個人的には非常に魅力的な敵たちでした。永劫の時を生きる貴族とその従者の苦悩。「Dよ、生命あることが生きることではないぞ。」という姫の言葉が心にグッと来ました。2012/09/22
Hugo Grove
5
Dにだってわかっている。ただ命あるだけが生きることではないと。人は不老不死を願うというが、そうだろうか。永遠と繰り返される日々にやはりいつか疲れることもあるのではないだろうか。それにしても最後はDが勝つと分かっていても、なかなか個性的でDと拮抗する力と技を持つ強敵との戦いは良い意味でハラハラさせられる。これからも綱渡りのような戦いを続けて欲しい。2013/02/15
arianrhod
2
あからさまに後半一気にに作者が飽きてしまった感が否めません。薔薇姫というタイトルから少しは甘いストーリーでもあるのかしらん、と期待した私が馬鹿でした。Dはそういう青年ではありませんでした。まったくもって残念無念。いつかDをギャフンといわせるような恋に落とす女性が現れますようにと、呪いめいた願いが叶いますように。貴族は貴族のルールに、DはDのルールに、人は人のルールに、ならDの存在は難なんでしょうか。そこに愛はなかったのでしょうか。早くDパパとDママのお話が読みたいです。2015/08/18
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