内容説明
D、三人の戦闘士、そしてライがアニスの村に着いた夜、二十年ぶりに貴族の館に灯がともり、伝説の歌が流れ出た。かつて貴族が村人を招きよせるために作ったという、聴く者の心を捉えて離さぬ魔性の歌が…。表題作「D―昏い夜想曲」の他、「D―想秋譜」「D―戦鬼伝」の三作品を収録し、昼と夜二つの世界の間を歩むDの孤独な戦いを鮮やかに描く、待望の傑作中篇集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
お腹ボン!
11
天野喜孝さんの描く”D"の横顔アップと表情の解らない全体画がとても好きです。寝る前に読むと、このイメージで今日の”D"を想像しながら心地好く眠りに就けるのです。今回は短篇3作で、今迄も度々感じてましたが「」の台詞を誰が言ったのか、突発的な場面の進行等、短篇のせいなのか何時もにも増して理解しづらい部分が多かった(面白かったけどね)。「想秋譜」にて「水草を一枚、また一枚と水面に浮かべ、その上を体重のない幻の様に”D"が歩んでいく」以前蟻地獄の砂の上を重力無視で歩んだ時以上になんて優雅な情景か、素敵過ぎです。2015/09/15
神太郎
8
Dの中編を集めた、ナンバリングではなく、外伝扱い?になっている。長編も長編で良いのだが、中編も短いのにしっかりとしていて面白かった。あとがき見て北海魔行から4年経っての刊行とは…。当時のファンの方々の心境はどうだったんだろうか。でも4年経ってもキャラがぶれてないのは流石と言うべきか。戦鬼伝が個人的には一番面白かったです。2013/10/04
Hugo Grove
8
Dには珍しい中編集。私は戦鬼伝がよかった。なぜ戦うのか分からない。でも何千年もの間つながれてきた戦うというDNAに逆らえない。それなのにあまりにも長い間戦い続けた果てに同士感が湧いてくる。それをあくまでも相手を尊敬しながらフェアプレーで戦い続ける二人。なんとも哀しい。今現在私達が抱える民族紛争はこの関係に似ていないか?しかし相手を尊敬する気高さは持てずに。2013/02/11
arianrhod
5
何か展開があるわけでもなく、今回もやさぐれ一人旅模様。でもDがハンサムだから何の問題も無いのですが、ワンパターン化しつつある展開に飽きつつもあります。Dの恋とか母親の事とか、そもそも数千年前から始まり何千年も栄華を極めた吸血鬼至上社会の最初の強襲など色々知りたい事が募るばかりなんですが、真相のあれこれを書いてくれないですね。ま、シリーズも長そうだしこの分だと暫くはDとお別れしなくていいみたいだから、これでいいの、と思って過ごそう。今回の表紙、天野さん本気モード、丁寧に描かれていて嬉しいのでした。2015/05/30
りんふぁ
2
最後の巨人さんと女の子の闘いが切ないなぁ。貴族ってほんと悪趣味。三編とも意外と左手さんが大人しいのに気づきました。そして比較的Dも話してるかな。左手さんが大人しいと話すのかな?2015/02/22
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