内容説明
さらわれたヒュウを敵の手から奪い返せぬまま先を急ぐDの一行に、新たなるヴラドの刺客が襲いかかった。触れたものすべてを液化する黒い水を操る“闇水軍”である。指揮官ガリルが仕掛ける執拗な攻撃を凌ぐうちに、メイと女貴族ミスカとの間には奇妙な連帯感が芽生え、Dとバラージュ男爵の連携も力強さを増す。だが、跡を絶たぬ刺客の波状攻撃の前にクラウハウゼンの村は遠い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
9
今回はジェットコースターの如く敵が至る所から出てくる。今までの中でもかなり過酷な旅路であろう。OSB(外宇宙生命体)という存在が仄めかされたり、貴族の衰退の理由がちょこちょこ明かされたり、はてはDの出生についてもかなり言及している。本来なら2巻で終わらせるような感じだったこの物語も3巻へと続く。かなり壮大な物語になりそうだ。さて、Dは無事にクラウハウゼンに行けるのか? (にしてもミスカさんが高貴な貴族なのに残念すぎてギャップ萌えしそう。)2014/02/22
お腹ボン!
8
今度の敵は液体人間と地球外生命による対貴族用戦士、切っても切っても再生して中々斃せない。そして人質になってしまったミスカとメイ。幾ら死なない貴族とはいえ敵の拷問はあまりにも惨過ぎで、長い道中を共にしてきた貴族と人間の間に芽生えた絆が相まみえ一層感動的な場面になっていた。何時もにも増して壮絶な戦いだけど青男爵も結構つおい!で高感度アップ、しかも謎に満ちている。でも私が一番印象的だったのが、メイにぶたれた”D"の横顔のイラスト、あまりにも綺麗でそこまでの背景や台詞を交えるとより一層”D"の魅力に溢れてしまう。2015/09/27
arianrhod
4
Dもバラージュ男爵は同じような境遇なのだろうか。父親への憎しみが静かにほとばしっている。バラージュは実験体だったかもしれないが、今までにストーリー上に理由なく出てきては消えていった神祖の実験体たちの先にバラージュがあり、Dが存在するのだろうか。Dの思惑とは裏腹に神祖とDの母親の間には悲しい結果に終わったとはいえ愛があったかもと想像していたい私の個人的感情。しかしこの世界観に空想は止まらない。誰か地球に何があったか失われたこの惑星の記憶を順序だててきかせてくれ(>_<)2018/11/07
黒蜜
1
面白かったです。地球外生命体に話が広がって、グレイランサーに絡む話のもとはここだねぇ。2016/12/06
シーラ
0
青様素敵。メイとミスカも面白いけど、Dと青様の言葉少ないながらも深い共感がいい。息もピッタリ。でもどうせ悲劇的に終わるんだろうなー。しかし文章は相変わらず読みにくい。2015/11/08