内容説明
海から貴族が上がってきた夜に浜辺で拾った珠を売りに町に出た少女は、顔役ギリガンに珠の由来を問い詰められた挙句、無残に殺されてしまった。死の間際の少女の願いに応えて、Dは珠を持って少女の村フローレンスに向かったが、珠を狙うギリガン配下の戦闘士やDとの勝負に執念を燃やす美貌の剣士等が、その後を追っていた。《吸血鬼ハンター》シリーズ第7弾、全2巻で登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
55
シリーズ7作目は上下巻構成。ヒロイン枠が「平凡な顔立ちの大柄な女」だったり、“貴族”の弱点のひとつである海が舞台だったりと内容もいささか実験的。『よくできました』。年に3日だけの夏を待ちわびる北の辺境の漁師町という設定はどことなくセンチメンタルな展開も期待できるが、ひとまず上巻では菊地作品お馴染みの魔人たち5人プラス1人。上下巻のボリュームゆえでもあるのか今作では鬼気迫る美形の剣士に謎の蟹マシンも加わって、ダメ押しの“海からくる貴族”はひとまず顔見せのみ。そこそこに伏線らしきものも臭わせつつ下巻へと続く2017/03/18
神太郎
13
シリーズ初の分冊。分冊になったので、ページにも余裕ができたためか、かなり丁寧な描写。ボンドガールならぬDガールは今回序盤に出てくる少女かと思ったら全然違うので「おお、変化球?」とおもいながら読む。相変わらず貴族たちの科学力のすごさに圧倒されつつ、上巻は良い所で終わる。あー、どうなるのだろうか、下巻!2013/08/24
お腹ボン!
7
女の子が一人で遠い街まで来る事自体がもうこのお話の中では危険がいっぱい!絶対”D"に気遣って欲しいとこだけど、四六時中ひっついてる訳にもいかず、今回は初の哀しい結果に・・・うっう。少女の言伝を伝えに遥々と故郷へ、いい人だ。でも本当はまたしてもD伯爵に関わる件っぽいけどね。今回はホントにただの通りすがりっぽいけど偶々”D"と会えるなんて・・ほぉ~・・。いよいよ上巻終盤、そこはまるで高倉健さんがいそうな夏が一週間だけの北海の街へ。子供と対峙する時いちいち身を屈めるとこがまた、読んでてキュンとくるカッコイー~。2015/09/11
Hugo Grove
6
今回は敵が多いなあ。それに吸血鬼ハンターだけど、吸血鬼になかなか会えないのね。2013/01/20
arianrhod
4
なんだかワンパターン化しつつある吸血鬼ハンターD。でもいいいの、Dがいるから。彼の時折みせる優しさや微笑む唇がありさえすれば、頑張ってついていけます。そろそろこの世界の深いところやDパパとDママの時代のこととか詳しく知りたいな。あと、たまに大活躍する左手のお爺ちゃん、名前はなんていうのかな?昔の漫画に意志を持つ手首の「てっちゃん」みたいなのを見たことがあります、そういえば「寄生獣」では「ミギー」でしたね。「アダムスファミリー」のは「ハンド」でした。Dのは左手なので、私が勝手に命名、今日から「左甚五郎」w2015/04/28