内容説明
将軍家を巻き込むお家騒動に翻弄される若い男女が選んだ未来は?
「約束を守ることが、信頼につながるのだ」
悩める与力・剣一郎が江戸の人々の平安を守る、感動の上下巻!
陸奥国白根藩水沼家は世継ぎ騒動で揺れていた。嫡男は病死、藩主も病に倒れ、将軍家との養子縁組が浮上する。そんな中、落とし胤の存在が発覚したのだ。
その頃、青柳剣一郎は、小間物屋の手代清太郎をならず者から救う。店主の娘お絹に近づくなと脅されたという。お絹にはいくつもの縁談話があった。二人を見守る剣一郎だったが、清太郎は再び何者かに襲われ……。
どの巻からも楽しめる! 書下ろし時代小説の金字塔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
134
白根藩水沼家の世継ぎ問題がどんな展開を見せるのか…若い二人の将来は…そして、白髭浅黒の修験者と饅頭笠に裁っつけ袴の武士とは…今回は波乱の上下巻なのか?期待をもってこのまま下巻へ、いざ。2022/07/26
やま
60
南町奉行所、風烈廻り与力・青柳剣一郎の活躍の物語。陸奥白根藩水沼家二十万石では、藩主水沼高政四十二歳の嫡男高時が十七歳の若さで食中りにあってあっけなく落命した。そして三月後に藩主高政が病で倒れて意識不明となった。江戸家老の市原郡太夫が、老中飯岡飛騨守が将軍家の八男家正ぎみを養子に迎えてはと。家正ぎみの事を聞いた筆頭家老八重垣頼茂は、藩主高政が部屋住みであったじぶんに城下の立花町にあった料理屋「月の家」の女中に産ませた男の子を世継ぎとして迎えるために剣術指南役片岡十右衛門の次男十兵衛を江戸へ向かわせる。2023/04/09
myunclek
7
知らぬとは言え、50巻を超えるシリーズの最新刊から読み始めてしまいました。全巻読み切りなので支障はないものの、1巻から読みたかったような。登場人物にも慣れて、物語はいよいよ佳境に。下巻が大いに楽しみです。2023/01/10
goodchoice
3
御落胤、修験者と興味を引くコンテンツが満載で、話はどんどん流れていく。さあ、どうなるのか。待たれる下巻!2022/08/31
Abercrombie
3
浪人連続斬殺事件と陸奥国白根藩のお世継ぎ騒動。これに怪しげな2つの修験者集団がどう絡むのか?というところで下巻に続く。愛しあう若い男女の将来が掛かっていることだし、オーソドックスな決着を見るんじゃないかなあ、とは思うけど∩(・∀・)∩2022/08/01