内容説明
大切な人を奪われた恨みと悲しみ。
残された者たちは――
剣一郎は新たな犠牲を食い止められるか?
遣り手だが傲岸不遜。出世のために人に取り入るのがうまい狡猾な男。
旗本の坪井貞道はとかく悪い噂が多かった。
今も小間物屋の美しい内儀に言い寄り、何か画策しているようだ。青柳剣一郎はそんな坪井の動きに不審を抱き、身辺を探り始める。ところが老中から横槍が入る。
坪井とは一体何者なのか? そんな折、剣一郎は15年前のある夫婦殺しの話を耳にし……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
129
好かった~!シリーズ第66弾は最新刊。15年前に無くなった蕎麦屋と同じ味に出会った話と、年増の美女が好みの老中や勘定奉行を目指す旗本の件が縺れる本作。途中、出た出た長谷川様の言い草に清左衛門以上に私が憤慨していた。見守るだけの剣一郎が辛いが、溜飲が下がる結末にやれやれだった。太助の言葉じゃないけれど、カバーの2人が素敵だ。2024/05/14
真理そら
47
婿を選ぶ際は身辺調査が大事だねぇ、と感じた。上昇志向が強く女癖が悪すぎる旗本の話。多恵さんの登場場面が多かったのでシリーズ初期の雰囲気があってうれしかった。今回の長谷川様には宇野様の怒りが炸裂。長谷川様のような目先の立場しか考えない人を重用しているからお奉行様は町奉行以上の出世ができないのでは、と思ったりもした。2024/06/01
Abercrombie
4
多恵が太助とお出かけ! その様子が剣一郎への報告という形だったのはやや不満だが、三人のふれあいが巻を追うごとに家族のようになっていくのは微笑ましい。今回の事件は傲岸不遜な旗本の噂と復活した蕎麦屋の味の謎。武家が絡むとどうしてもすっきりしない決着になってしまうね。2024/05/27
goodchoice
2
剣一郎、多恵、太助のトリオが大活躍。なんか違う感じだけど、これも良いかな。2024/06/03
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