内容説明
旗本ばかりを狙う盗人・白ネズミが出没。
八つ目の宝を先に奪うのは誰か?
名前を捨てた男の真実に青柳剣一郎が迫る!
立て続けに同じ手口の殺しがあった。殺されたのは、十年前、盗品を扱った罪で潰された木綿問屋『大黒屋』の元番頭と、盗品と告発した女だった。
当時、身の潔白を訴えたものの、島流しにあった『大黒屋』には、七人の子供がいた。
復讐か? なぜ、今頃? 探索が行き詰まるなか、新たな殺しが!
風烈廻り与力の青柳剣一郎が人を信じる心で復讐の裏にある真相を暴く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
159
安定の第53刊❗️島流しにあった大黒屋の主·忠兵衛には7人の子供がいた。流刑先で知りあった石松に、亡くなる前に冤罪を訴え言伝てたのは··そして果たすのは腹違いのもう一人の息子·忠吉。なんと手立ては青痣与力を引っ張り出すことだった。あらあら、初めの調べがずさんなばかりに今回も駆り出される剣一郎だ。相変わらず内与力の長谷川が腹立たしい。 2021/05/09
やま
82
仕組まれた事件は、最後に大きなどんでん返しが…。シリーズ53作目。字の大きさは…中。 青痣与力こと南町奉行所風烈廻り与力・青柳剣一郎の活躍を描いた物語です。木綿問屋の大黒屋忠兵衛は、旗本・大門隼人と香取屋藤右衛門の罠に嵌められて、店は闕所になり、身は三宅島に遠島になる。同じく冤罪で三宅島に流された石松に、息子の忠吉に大黒屋を立て直してくれと策を授けて亡くなります。忠吉は、遺言通り復讐劇に青柳剣一郎を引き出し。我が身の危険もかえりみず、大門隼人と香取屋藤右衛門に真実を話させる。続く→2021/06/24
真理そら
57
物語の内容としては大満足だけれど、ここしばらく青柳家族が登場しないのがなんだか寂しい。2021/04/23
ダイコ
7
時代小説の面白さに気づき始めた今日この頃。独特の人情感は現代ものではなかなか味わえない。久々に風烈廻り同心の大信田新吾と礒島源太郎が大活躍。いつも元気な新吾がある男と会ってから様子がおかしい。源太郎は新吾が脅されているのではないかと心配する。それに対し剣一郎は、新吾は脅されているのではなく、その男のことを心配しているのではないか、そのほうが新吾らしくはないかという。剣一郎の人を見る目や他人を思いやる心に救われる。ちなみに、タイトルにもある「ねずみ」にまつわる言葉やエピソードがちりばめられているのも楽しい。2021/06/09
Abercrombie
3
すっかり手のひらで踊らされた主人公だったが、不思議と心地よい結末。でも、登場人物多すぎない? 少なくとも「大黒屋」の子どもこんなにいらんだろう。2021/06/12
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