内容説明
かつてエチオピア帝国の首都であった町、ゴンダール。当時のお城や宮殿がのこり、石だたみの道や緑が美しいこの町に、13才のナティが住んでいます。4人兄妹の一番上のナティは、ふだん、家のお手つだいで大忙し。料理をしたり、妹たちにごはんを食べさせたり、お父さんとお母さんを助けています。家では、時間ができると、テレビを見たり、DVDを見たりすることが大好き。カンフー映画やアクション映画に影響を受け、将来の夢はアクションスターになることです。エチオピアのお正月や、ティムカットというお祭り、食べもの、宗教などを通して、アフリカ大陸のなかでも独特の文化をもつエチオピアの魅力を伝える1冊です。将来友だちになるかもしれない、だれかの毎日。世界36か国で写真家が撮り下ろした、「世界のともだち」シリーズの28巻目。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
73
本当に頼れるおにいちゃんのナティ。暦も日本とは全く違いエチオピアは一年が13ヶ月。お客さんを招いてのコーヒーセレモニーに是非参加してみたい。2022/01/16
itokake
14
豊かな文化と古い歴史を持つエチオピア。なのに、旅行者のブログのような内容。このシリーズ愛読しているが、これまで何冊か薄い内容があった。これもその1つ。主人公のナティは13歳、趣味は部品集めで電化製品を直すことも得意。何を直したことがあるんだろう。80を超える多民族国家だけど、一家のアイデンティティは不明。才気あふれる少年ナティ君は、「書く」のが苦手。彼には「書くことは重要ではないようです」と著者の独断にはびっくりした。祭りやはちみつ酒の詳細があるのに、やや内気そうなナティ君の内面には踏み込めてない。2022/06/27
猫
8
図書館本。いろんな国の子供たち(ともだち)の生活を覗いてみよう、なシリーズのエチオピア編。笑顔が素敵なナティ君、なかなかハンサム。お母さん28歳、お父さん32歳と、このシリーズで紹介される家族の中では断トツのお若さ。弟妹の面倒をよく見る頼れるお兄ちゃんだけど、意外とケンカもしているのも後書きで書かれていて、なおさら微笑ましい。2019/04/01
ツキノ
7
世界のともだち28。ナティの笑顔が素敵。おかあさんは15歳で出産。お客さんが来てのコーヒーセレモニー、新年の準備などが興味深い。エチオピア正教の天井が…怖い。まさに文化のちがいを感じる。2016/09/27
おはなし会 芽ぶっく
5
4年生冬休みおすすめ絵本のブックトーク。国語科の教科書で紹介されてい本や単元、著者の本などを紹介。隣国、戦争・内戦がある国、貧しいと言われている国に絞って紹介。誰もが友達になれそうだし、自分たちと変わらない日常を過ごしているのに、そこには大きな影がある…。2023/12/20