内容説明
首都カイロから北へ90キロ、ナイル川の河口に広がる緑豊かな農村地帯に、11歳の男の子アフマドが暮らしています。「人生でもっとも大切なのは、家族や親せき、友人たちとのつながり」というエジプト社会の価値観そのままに、アフマドの周りにはいつもたくさんの人々がいます。学校から帰っても、塾に習いごとに遊びの約束にと予定がぎっしりで大いそがしですが、その一つ一つを仲間とわいわい楽しみながら、のびのびと成長するアフマドの日常を紹介します。
将来友だちになるかもしれない、だれかの毎日。世界36か国で写真家が撮り下ろした
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶのぶ
34
学校も仕事も2時頃に終わり、昼食を食べるのかあ。父子の関係が密。正規の学校と、ダルスという塾がたくさんだが、学校の先生宅や自分の家でやっている。楽器のダルスもあり、選択でき、時間があるのがいい。地域の交流場所があり、狭い範囲で完結できているのがよい。日本のように通勤や移動が広く、日本は、忙しない。エジプトは人とのかかわりを大切にしているように思う。どの本にもパソコンやゲームが出てくるが、それ以上にいろいろな楽しみがある。日本の忙しなさは、何とかならないものか。ものはあるが、豊かさがほしい、大切にしたい。2019/01/27
猫
10
図書館本。いろんな国の子供たち(ともだち)の生活を覗いてみよう、なシリーズのエジプト編。家族や親類の人とのつながりを大切にするという言葉のまま、家族との深い関係が写真からもすごく伝わってくる。金曜日以外は毎日塾や習い事という、かなりハードスケジュールだけど、楽しそうだ。あと、飼い猫が可愛い。超可愛い。2019/07/05
ツキノ
8
世界のともだち34巻。アフマドとお父さんの笑顔がものすごく素敵。ラマダン中はお祭りのよう、というのが印象的。2016/07/17
スターライト
5
シリーズ34巻目。エジプトのアフマドくん一家と学校・地域・社会の様子を紹介。巻末のエジプトの歴史を読むと、戦後、スエズ運河をめぐって英仏とあるいはイスラエルとの戦争にクーデターと争いが続いていたが、本書ではそういうところが出ていないのは、政情が落ち着いたからか。ともあれアフマドたち子どもたちの笑顔が印象的。学校が午後2時で終わるとのことで「いいなー」と思ったら「ダルス」と呼ばれる塾がほぼ毎日あるとは。ラマダンはきつそうな印象だが、日没後はお祭り騒ぎと知りびっくりした。2017/08/25
TAGO
3
今回の家族は父子の仲睦まじい様子が写真から伝わり、飼い猫たちもとてもリラックスして可愛くて、個人的にとても和めました♡ 飼い猫ちゃんたちと同じページにお母さんが市場で食用の白うさぎの耳を掴んで品定めをしている写真が日本人の感覚からしたらそうか…そうだよね…食用だもんね…となかなかリアルだった。 イスラム教徒なのでラマダン中の様子にも触れており、断食明けは親戚が集まって御馳走を食べ、町は夜通し賑わってお祭りみたいな雰囲気。 著者の他書籍「女ひとり、イスラム旅」も気になったので今度読んでみようと思う。 2019/09/04
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