内容説明
比叡山を出て諸国を放浪する行脚僧カイは、童顔が悩みの二十二歳。安房国の海辺で不思議な少女テンと出会った。追われているというテンは、初対面のカイから昼御飯を強奪したあげくに「助けてくれなければ、祟ってやる」と脅迫する。追っ手の侍たちを振り切った二人は、テンが世話になっているという稲村城に向かった。そこでは、若き城主・里見義豊をめぐってお家騒動が起きていたが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
咲穗
8
行脚僧、カイが安房国で出会ったのは謎の巫女、テン。 彼女に巻き込まれて行き着いた先は… 久々に読み直し。 この時点でカイの生まれとかテンの正体とかわりと明確になってるんですね。 でもこれ以上の因縁があるのが面白いんだよね〜2021/01/03
サラ
8
春休みのうちにシリーズ全巻再読してみよう!と、思いたってまず1巻。あの長いシリーズのはじまりという意味でも感慨深いものがあるし、続巻への伏線が1巻の段階からびっちり仕込まれていて「ほぉ〜」となる。カイの血筋の設定などは、おそらく最初から決まっていたのでしょう。1 巻のテンはこんなにハイテンションだったか……。カイは印象がまるで変わらない。安定のカイさんにこみ上げる懐かしさ。昔好きだった本を読むと、思い出のほうが美化されていてがっかりすることもあるのに、姫神だけは私の中で少しも色褪せず輝いています。2014/01/22
梅みかん
7
久々に再読。カイとテンのこのテンポのいいやり取りが好き。反面話はシリアス成分が多分に含まれてる。2017/07/11
ゆきこ
7
中学生の頃にはまって、それからずっと大好きな「姫神さま」シリーズの第1巻目を再読。主に戦国時代を舞台に、行脚僧のカイと摩多羅神のテンが旅をするお話で、第1巻目は安房国里見家のお家騒動の話です。久しぶりに読むとツッコミどころが満載ですが、やっぱりおもしろい!これからシリーズ全作読み返そう。2015/05/10
桜華
7
再読。この巻はもう何度も読んでいるけど、読むたびにやっぱりいろいろ影響受けたなぁ、と思います。史実とフィクションのバランスが好き。2011/03/02




