内容説明
近頃、梛子の機嫌が悪い。隠国の神から妻にと望まれた狐精が荒れる原因は、陵王と通称で呼ばれる少女が、賀茂邸に行ったきり安倍邸に戻ってくる気配がないこと。しかも、自分が戻れば「災禍の兆しあり」と追い返される始末。さすがの晴明も少々手をやいていた。そんな折、安倍保名の異母兄から晴明に頼み事があった。聞けば、彼の長女に取り憑いた物の怪を祓ってほしいとのことだった……。【目次】Farewell Shine/とらのおんがえし/あとがき
目次
Farewell Shine
とらのおんがえし
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なにも
12
前作を読んですっかり少女の頃の心に戻ってしまったので、続けて晴明編第4巻。篁様めっちゃ好きだったな~と懐かしい気持ちに。でも結局は最後、保名(いや、間接的に晴明か?)に泣かさた。「私を愛してくれた」「だから信じる」と言うことの、その難しさを、今は私も少しならわかっているつもり。そして一巻から読み返したいなぁという気持ちになった。これが平成最後の読了本となるでしょう。叫びたいくらい、走り出したいくらい、どうしようもないくらいの「読みたい!」って気持ちを感じながら終えられて幸せです。2019/04/30
咲穗
8
賀茂邸に行ったきり戻ってこない陵王を迎えに行った晴明だが、戻らないと言われる。 一方、家には保名の兄から依頼があり… 陵王になにか事情がありそうなところが見え始める巻。 この時代のハルさんはちゃんと人間してますね笑2021/09/07
ゆきこ
8
「晴明編」4巻目再読。まだまだ桔梗を引きずる晴明。陵王は何を思うのだろうか…。いつもながら保名が良い人すぎる。2017/03/09
とり
3
晴明と陵王、篁 続きの展開が気になるが、どこの本屋でも売っていない。古本探すかな~2012/01/04
いんちょ
1
2005-0502-141.2015/05/05