内容説明
宇宙と森羅万象の揺らめきの中に佇む道をめざす陰陽得業生・安倍晴明。その素質は既に認められているものの、父・保名と狐精・梛子との奇天烈にも呑気な生活は続いていた。皐月のある日、伏見鳥辺野で、頭に髑髏を載せたキツネに化かされた保名が這々の体で帰宅した。いや、老狐を連れ帰った。涙ながら狐が語るには、一族の姫が一目惚れした恋の悩み、それを晴明に聞いてほしいという。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきこ
8
「晴明編」2巻目再読。晴明の初恋?のお話です。本編の将門編と絡んでいて、まさかの展開に驚きます。大好きな桔梗が登場するのはとてもうれしいのですが…。葛葉の檜扇のエピソードなど物語の結末は良かったです。2016/11/10
咲穗
7
平安時代、摂関家の要人を立て続けに鬼が襲うという事件がおきていた。 鬼の正体解明を命じられた晴明だったが… ハルさんの初恋…なんでしょうかね。 なんだかんだ神と呼ばれるものに逸話を語らせちゃうところとか、妖のように見えて人でもあった鬼を庇っちゃうところとか、保名さん、さすがです2021/08/15
ひーたろー
2
何故ハルさんが桔梗に惚れたのか今ひとつわからないんだが。つかみどころがないんだよね、桔梗さん…。2014/01/22
紗月
1
晴明と桔梗のラストは切なかった。どうにもできないとわかっていても、共にいるすべを探したかったんだろうねぇ。前に一度読んでるはずなのに全然記憶になかった・・・。はたして陵王はいつでてくるんだったか2016/09/24
いんちょ
1
2005-0430-139.2015/05/05