角川ソフィア文庫<br> 千夜千冊エディション 面影日本

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角川ソフィア文庫
千夜千冊エディション 面影日本

  • 著者名:松岡正剛【著者】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • KADOKAWA(2018/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044003555

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内容説明

第一章面影の原像へ
谷川健一『常世論』一三二二夜
萩原秀三郎『稲と鳥と太陽の道』一一四一夜
大林太良『正月の来た道』四五一夜
山折哲雄『神と翁の民俗学』一二七一夜
山本健吉『いのちとかたち』四八三夜
丸山真男『忠誠と反逆』五六四夜

第二章をかし・はかなし・無常・余情
清少納言『枕草子』四一九夜
和泉式部『和泉式部日記』二八五夜
西行『山家集』七五三夜
堀田善衛『定家明月記私抄』一七夜
鴨長明『方丈記』四二夜
吉田兼好『徒然草』三六七夜
唐木順三『中世の文學』八五夜
尼ケ崎彬『花鳥の使』一〇八九夜

第三章連鎖する面影
大隅和雄・西郷信綱ほか『日本架空伝承人名事典』四一五夜
三浦佑之『浦島太郎の文学史』六三五夜
石田英一郎『桃太郎の母』一二四四夜
近藤信義『枕詞論』一五九九夜
伊地知鉄男『連歌の世界』七三九夜
心敬『ささめごと・ひとりごと』一二一九夜
西郷信綱『梁塵秘抄』一一五四夜

第四章ニッポンを感じる
ドナルド・キーン『百代の過客』五〇一夜
渡辺京二『逝きし世の面影』一二〇三夜
ウィリアム・バトラー・イエーツ『鷹の井戸』五一八夜
アレックス・カー『美しき日本の残像』二二一夜
ロジャー・パルバース『もし、日本という国がなかったら』一五四五夜
イ・オリョン『「縮み」思考の日本人』一一八八夜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

99
角川文庫版千夜千冊はこの第6冊目で一区切りなのでしょう。この本では日本の原点のような本が紹介されています。古典では三大随筆といわれるものから日本の童話について語った本、あるいは丸山眞男、最近の日本に関する外国人から見たものなど私も読んだものが半数以上ありました。これらの論評を読むと再度読み直したくなる本がいくつかありました。2019/01/11

藤月はな(灯れ松明の火)

71
日本における表現の奥底にある「面影」について探る書。和歌や日記文学に見受けられる表現力のたおやかさ、枕詞の限られた語数の中で空間や風景を表出させる美、民話の文化史、生活文化における歴史の変化など、多種多様な本が紹介されていて中々、楽しい。『枕草子』の評が辛口ながらも愛嬌があって素敵。和歌集などは読んだ事がないので挑戦してみようかな・・・。2019/06/15

阿部義彦

15
今回のテーマは大和ごころ、古き日本を訪ねるです。日本を代表する文筆、詩歌や昔話の不思議、枕詞や連歌のスキルなどを語ります。日本文化論としては新たに五つのキーコンセプト(常世、鳥居、正月、翁、稜威)を提示して構成の手摺りとしました。特に4章の異国の人から見た日本論、「ニッポンを感じる」が出色でした。2018/12/02

きょ

8
このところ、松岡正剛氏の本を読んでいる。この人の頭の中はどうなっているのだろうと圧倒される。千夜千冊エディションは続々と刊行されていて、なんとなく読みやすそうな「面影日本」をいちばん初めに読んだ。めくるめく知の世界へようこそ、という感じで、文章は私にとっては難しいところもあり、わからない言葉もあり、まるで教科書のようだ。「面影」とは、記憶によって心に思い浮かべる顔や姿 だそうだ。遠い昔の日本の顔、姿としての神話、民俗、文学、外国人からみた日本などを記した書物のいわば書評が散りばめられている。

なおこっか

4
日本の古典は学生時代の専攻ジャンルだったので原典既読もちらほらあれど。当時は他者の論評、ましてや現代語訳全否定、己がいかに原典から読み取れることがあるかとばかり考えてたなー…と遠い目になってしまった。正剛先生の切り口と堀り方の何と豊潤なること。白洲正子の「四十の手習い」解釈ーかつて中途半端だったことをやりなおすことーが染みる。枕も徒然も、これからまた読み直そう。新たに読みたいのは定家と、イエーツの能『鷹の井戸』かな。日本を日本以外からも編集するのが正剛流。だから信頼できる。2019/09/05

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