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内容説明
鬱が蔓延している。社員の17%が鬱と診断された会社もあるという。もはやひとごとではない。意識や精神はどこにあるのか。脳と心は別ものなのか。自分の中に別人がいる感覚や、鏡の中に自分がいる感覚。だれもが持ちうる違和感に焦点をあてる。
子どもの期間が長く、子どもの特徴を残したままゆっくりと成熟することを生物学で「ネオテニー」という。人間やカエルなどもそれにあたる。成長しきれない1つ前の段階、それが何らかのきっかけで解除できず幼児性が出てしまうことも、ひとつの精神現象なのかもしれない。
なにかと生きづらさを感じるこの世の中で、自分の中の道しるべにふと気づける本が満載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
102
もう角川文庫でこのシリーズ14冊になっています。20冊まで行くのでしょうか?今回は主に表題のように精神医学や脳についてのはなしあるいは心理学についての本の紹介がほとんどです。異色なのは夏樹静子の「椅子がこわい」という本が取り上げられていて私は未読なので読んでみようという気になりました。第二章の「自分の中の別人たち」の中に紹介されている本も気になりました。2020/03/03
ばんだねいっぺい
31
再読。精神医療は、過剰なのか、無力なのか。改めて「ねばならぬ」のくびきから解かれる道を示された気がする。佐野元春のレインの歌がぜひ、聞きたい。そして、「中断」を方法として、職場で実践してみたい。想像の余地がプラスに働かないことも考えながら2021/12/30
ばんだねいっぺい
30
読んだことがあるのもあって、楽しいな~とパラパラ進んだ。こういう衒学的な読み物ってあんまない。北杜夫のエピソードが強烈だった。スティーブンソンの島へ観光してみたいな。2020/06/06
阿部義彦
15
古本屋で購入。何時からか一般名詞になった、トラウマ。昔は心的外傷等と訳されていましたが、わたしがこの言葉を知ったのは筒井康隆の小説だった様な。そう言えば吾妻ひでおさんが蒸発癖とアル中で精神科医にかかっていた時、先生が漫画家さんだそうですがどんな作品を書いてたんです?と聞かれたので『トラウマが行く!』なんか書いてました、と言ったら全然受けなかった。。らしい。北杜夫さんや、加藤和彦さんも例に出され凄く分かりみが深い。精神病院の起源の話が興味深かった。そしてラストの『森田療法』圧巻でした。2024/12/09
karutaroton
13
一度ホテルにこの本を忘れてきて、さらに読むのに時間がかかった。いつもながら、広い分野に興味がおありで。最後の 岩井寛 森田療法 の紹介が特に良かった。「自分自身の弱さと同時に、他者の弱さも認める、受け入れる必要があります。」 高知の地獄絵図の話で、以前高知にある八十八ケ所札所 竹林寺で地獄絵図を見たのを思い出した。あと、今絶賛アニメ視聴中の、BANANA FISHが突然出てきて驚いた。2020/12/25
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