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内容説明
桜田門外の変で大老・井伊直弼が討ち取られたことから徳川幕藩体制が大きく揺らぎ始める。そして、島津久光上洛を機に始まった討幕ムーヴメントは、寺田屋事件後も止まることはなかった。しかし憂いは国内ばかりにあらず、ロシアとの樺太領土権の交渉や遣欧使節団など問題は国際的にも山積み。幕府はその対応にも追われなければならなかった。そんな折、国際関係を揺るがす大事件が起きる……風雲急を告げる幕末を描く歴史大河コミック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てん
11
巻末でやっと生麦事件に到達。松平容保、松平春嶽、永井尚志など、維新の中心に位置する人たちが登場してきた。2018/11/18
きさらぎ
10
樺太交渉面白いなあ。不慣れながらも外交で頑張る幕臣たちは応援したくなるし、1ヶ月待ち続けたのんびり感といい、ロシア人にならないか?と誘われた諭吉といい、当時のロシアの国民性が何ともユニーク。桂たちの長井暗殺計画に、相変わらずの大久保の暗躍と、倒幕メインキャラたちの動きも興味深い。幕府の方では参勤交代の緩和や大赦令など細かいが重要な政策が実施される。大久保忠寛と横井小楠の対話とかすごいな。こんな人物だったのか忠寛って。しかし松平春嶽の小者感がすごい。そして後見職に就いた慶喜。今後の活躍が楽しみ。2019/07/19
二升石
6
読んでいて、暗澹とした印象が広がって行く。東北の人間としては、どうしても幕府側に肩入れしたい気持ちになるし、実際に幕府の者たちも、自らの限界の中で各々が努力を続けている。しかし討幕派の者たちの手練手管は、それら努力の、或いは長年の積み立ての上をまるで軽々と超えて行くかのようで…、もし自分がこの時代に生きていても、きっとあまりな無能ぶりに天を仰ぐことしか出来ないだろうと突き刺さって来る。無論、討幕派は悪ではない。彼らもまた努力を続けて来た者たちであり、その行動は日本の未来を切り開く為のものなのだ。しかし…。2019/03/30
水渕成分@小説家になろうカクヨム
6
恒例の発売日購入。読了。長井雅楽のようにことの本質を見抜く聡明な人が煮え湯を飲まされるというのは今でもよくあることなんですよね。生麦事件に入ったところで巻終了。この事件を相当力を入れて描くようで次巻に期待。2018/10/30
hirokazu
4
西郷の奄美大島からの帰国、坂下門外の変から始まった文久2年。27巻からここまで単行本5冊分。そして先送りしてきた「生麦事件(8月21日)」がいよいよ…。12月には遣欧使節団の帰国と「英国公使館焼き打ち事件」があるから…文久2年が終わるまでに少なくとも5巻は必要かなあ。単行本10冊で1年進むペースだったら、あと60巻は必要という計算に なるんだが…。いや、土方の死まで描くなら更に10巻…。2018/11/02