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内容説明
黒船で密航を企てた吉田寅次郎たち。佐久間象山をも巻き込み、風雲急を告げる日本。その時幕府は!?歴史大河ギャグ最新刊の第6弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかまたけ
6
後半の竜馬登場部分を含めて、雲竜奔馬1から3の風雲児たち的リミックス、と言う感じ。 特に前半部分は、単なる焼き直しに終わらず、吉田松蔭がどうやって密航したのか?といったシーンや、佐久間象山の横浜開港運動など、まさにそれでこそ「風雲児たち」という重要な話が多く、非常に読み応えがあった。4巻の佐久間象山の献策書の話や、5巻の三国通覧図説の話といい、歴史のifの可能性、その根拠、そしてなぜifが起こらなかったのか?という解説が理路整然と積み重ねられていて、見事としか言いようが無い。2005/05/12
Masakazu Fujino
5
ペリー来航、吉田松陰と佐久間象山の動向。面白い。2021/06/13
Jiemon
4
松陰と金子がペリーの黒船で密航を企て失敗するという事件を起こした。松陰から相談をもちかけられた象山もこの事件に連座し、伝馬町牢屋敷に入獄する羽目に。象山を中心にして左右の牢獄に金子と松陰。3人仲良く並んで入牢することに。判決が下るまでに5ヶ月間かかった。その後、象山は松代で蟄居。松陰と金子は萩の獄送りに。何度読んでも、松陰の生き方は不器用だ。理想を語っている間は良いが、維新まで生きて泥臭い駆け引きの中に引きづりこまれたときに、この実直さでうまく乗り切れたかどうか。2020/06/27
すし
4
この巻でも又佐久間象山の異能ぶりがみられました。日米の和親条約に伴い、下田が開港されることを知るや否や地政学的に重要なので下田よりも、より幕府の目が届きやすい横浜を開港地にすべきと考え、幕府の考えを改めさせるために自分ができる限りのあらゆる手を尽くす。思考力だけでなくこのあらゆる手を振って尽くす行動力あわせて傑物だと思いました。 吉田松陰が黒船来航に乗り込み自分も連れてってくれと頼み込むその勇気と行動力もすごいなと思いました。どの巻も書くかキャラクターが濃く、それぞれの思惑思考でどう動くのかが面白いです。2019/10/11
koishikawa85
4
密航を企てる吉田松陰だが、浅慮ばかりが目立ち一向魅力的でない。後半は龍馬だが、これまで魅力的でない。佐久間象山のキャラはよいのだが。下田開港に大慌てしたことなど、まったく知らなかった。2017/10/15