朝日新聞出版<br> 街道をゆく 39

個数:1
紙書籍版価格
¥616
  • 電子書籍
  • Reader

朝日新聞出版
街道をゆく 39

  • ISBN:9784022644930

ファイル: /

内容説明

建設中に命をおとした父のあとを息子が受け継ぎ、大事業を成し遂げたブルックリン橋を渡りつつ、勃興期のアメリカ文明を思う。また、ドナルド・キーン教授のコロンビア大学退官に立ち会いながら、豊かに広がった日本学の水脈を遡行する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

108
1992年コロンビア大学日本学の世界的な権威ドナルド・キーン教授の退官のお祝いに講演目的でニューヨークを訪れた。そこで会った人、その人と関連した人、ニューヨークという土地など、余談に次ぐ余談の雑感集。マンハッタン島は、イーストリバーとハドソン川に挟まれた堅い岩盤から成り、またハドソン川は遠くカナダのモントリオールから流れる雄大な川である。マンハッタンの北端には、ニュージャージーとの間にジョージ・ワシントン橋、ブルックリンとの間にブルックリン橋と19世紀に潜函工法で建てられた。日本は江戸時代だった頃のこと。2023/09/26

かず

27
故ドナルド=キーン博士の退官記念講演に訪問した機会をまとめたもの。キーン博士やその周辺の日本学研究者に多くの紙面を割いている。私が心に留まったのは、①アイルランド人による激烈な黒人への迫害。自らも英国に長く隷属し、苦しい立場に置かれていたにも関わらず、新天地でさらに下の立場をリンチする。敬意を受けなかった人間は、他者に同じことをする。他者に愛敬を。②ユダヤ人についての考察。長く嫌われ者であったユダヤ人についての考察。③ブルックリン橋架橋の逸話。土木業界に身を置いているので(事務職だが)、興味深く読めた。2019/07/29

金吾

26
他の街道シリーズよりボリュームは少ないように感じましたが、コロンビア大学の日本文学研究の話(量的にもメインと感じます)は面白かったです。2022/04/13

紫羊

17
他の巻とは少し趣が違う。散歩というのが相応しい淡白さに戸惑った。その代わりにといっていいのか、ドナルド・キーンさんを中心に据えて日本文化についての考察に多くのページが割かれている。古典が読みたくなった。2022/04/10

時代

16
先日惜しくも亡くなられたドナルドキーン氏について多く語られている。そうか、そんなにも偉大な人だったのか。ニューヨークの件で日本文化学を深く味わうとは思わなかった。ハロウィンでの少年銃殺事件「フリーズ」か。あれは悲惨な事件でよく覚えている。今現在もアメリカ銃社会の現状は変わっていない△2019/03/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/288948
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数43件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす