朝日新聞出版<br> 街道をゆく 4

個数:1
紙書籍版価格
¥726
  • 電子書籍
  • Reader

朝日新聞出版
街道をゆく 4

  • ISBN:9784022644435

ファイル: /

内容説明

近畿・北陸の周辺にのびる古道をたどりつつ、古代から現代にいたる歴史を自在に往還する旅。鞍馬で800年前と変わらぬ形で山を守る清僧と出会い、花背峠で杣料理に舌鼓をうち、武生で自然破壊を憂う。

目次

洛北諸道(スタスタ坊主 花背へ ほか)
郡上・白川街道と越中諸道(追分の道標 室町武家のこと ほか)
丹波篠山街道(長岡京から老ノ坂へ 丹波亀岡の城 ほか)
堺・紀州街道(華やかな自由都市 氷雨の中の五輪塔 ほか)
北国街道とその脇街道(海津の古港 記号としての客 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

molysk

67
峠を越えて日本海をつなぐみち。郡上・白川街道。美濃平野から長良川沿いを上り、郡上八幡を経て、飛騨の国にはいり、今度は庄川に沿って山を下る。五十年余り前の白川郷は、訪れる人もいまだ少なく、昔年の面影を残す。越中の五箇山郷もきらびやかな山里の文化を見せる。北国街道とその脇街道。古代、大和政権の治める近江を、独立勢力が支配する越の国から守るため築かれた愛発の関は、いまは賑わいを失った。北国街道は栃ノ木峠を越えて、越前から近江を経て関ヶ原へと通じる。街道の脇にそびえる賤ヶ岳が、柴田勝家と羽柴秀吉の決戦を語り継ぐ。2023/10/07

Book & Travel

49
当巻は洛北、郡上・白川~越中、丹波篠山、堺・紀州、北国の街道五編。各編は短いが盛り沢山で楽しい。篠山など訪れたことがある地域の話も興味深いが、山深い洛北・峰定寺、越中・五箇山と真宗の話、北国街道での賤ヶ岳合戦の話など、旅情と歴史話が楽しめるのがやはりいい。主要幹線道に限らず、日本のあらゆる街道に深い歴史が眠っているのだなあと改めて実感した。本書の旅は'72~73年。日本の昔からの風景や習慣が開発で消えていくことへの憤りが随所に書かれるが、さらに40年以上経ち、これらの街道がどうなっているのか気になる所だ。2018/12/18

紫羊

26
近畿とその周辺の街道ばかりで、行ったことはなくても親しみを感じました。また、丹波篠山街道では、柳宗悦の民芸運動についての記述もあり、先に読了した「名前のない道」と思い合わせながら読み進めました。最後に出てきた余呉湖には、若い頃、梅原猛の「湖の伝説」を読んで感動し、一人旅をした思い出があり、感慨ひとしおでした。ちなみに、カバーの美しい写真も余呉湖です。次はモンゴル!2014/05/18

aponchan

21
司馬遼太郎氏作品乱読のうちの一冊。白川郷、五箇山は行ったことがあるので、情景をイメージしながら読めた。一昔前の描写なので、今は更に風景が変わってしまったことが推測され、生活し易さとの共存の難しさを感じる。2021/10/31

RED FOX

16
再読。洛北編、郡上白川編、丹波篠山編、堺紀州街道編、全て面白しー。特に北国街道編の琵琶湖北部から敦賀、武生のあたりは全くノーマーク(失礼)なゾーンでしたが、越の国との関所として、柴田勝家vs羽柴秀吉、日本海航路、などその重要性を今更学ぶ(笑)ちなみに、「街道をゆく公式HP」があることを知る!司馬氏の文章で長年妄想していた景色、ルート詳細がアッサリ赤裸々にUPされていてちょっとショック(笑)返して俺の妄想!・・・でも全部見ようっと。2015/07/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/486272
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数43件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす