朝日新聞出版<br> 街道をゆく 33

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朝日新聞出版
街道をゆく 33

  • ISBN:9784022644879

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内容説明

平安朝の貴族や文人、芭蕉らの奥州への憧れの歴史から始まり、幕末の悲劇、会津藩に思いを巡らす「白河・会津のみち」。霊南坂や溜池付近を歩きながら、乃木希典の幼少期や高橋是清の人生などについて触れる「赤坂散歩」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

50
司馬先生の東北好きが全開の巻。人も、山下りん、徳一(とくいつ)、松平容保と未知の人、魅力的な人が多数。9月には那須から会津を旅行する予定だが大内宿をはじめ、訪ねる場所を如何に選択するかで嬉しい悲鳴。赤坂散歩も東京にすんでいたころ全く訪ねたことのない場所ばかり。取り上げられる場所が、わりに一カ所に固まっているので上京のおりの散歩コースとして楽しみがまたひとつ。2021/06/01

Book & Travel

46
相変わらずこのシリーズの内容の豊富さには脱帽。仕事等で何度か行ったことのある赤坂散歩から読んだが、豊川稲荷ゆかりの大岡忠相、邸跡のある高橋是清、山王権現に関わったであろう天海など、いずれも興味深く長編で読みたくなる。氷川神社の地にあった浅野家屋敷と瑤泉院の話は切ない。一方、白河・会津は訪れたことがないが、平安貴族たちの奥州こがれの歌にのっけから引き込まれる。北の抑えとなった丹羽長重や蒲生氏郷、会津から最澄と論争を繰り広げた徳一などこちらも話題豊富。最後は幕末会津藩。清廉篤実な会津人の悲劇が胸に残る。2016/09/21

金吾

30
白河も会津も興味ある土地ですので、楽しみながら読めました。丹羽氏の話や幕末の話が面白かったです。また徳一という人の存在に驚きました。赤坂散歩は赤坂の歴史がわかったような気になり良かったです。2021/03/13

Kazehikanai

27
歴史のあちこちの引き出しを開けては閉めながら、白河・会津と赤坂周辺を歩く。本作に出てくるのは、いかにも司馬遼太郎が好きそうな人物たち。松平容保、大岡忠相、乃木希典、高橋是清。ほかにも多数の人物群像。いったい何人登場しているのだろうか。最澄と徳一、東北の馬、土木、そば文化などの記述もいい。最も印象的だった日本史上最もと言っていいほど悲壮な会津の歴史への司馬氏の同情に心揺さぶられる。シリーズをあちこち何冊も読んできたが最近どれを読んでも、まことに気分がいい。今さらながら染まってきたかも司馬史観。2017/03/25

aponchan

26
司馬遼太郎氏作品乱読のうちの一冊。会津も白河も行ったことは無いが、少し知ることになった気持ちになる。東京は身近な存在ながら、知らないことだらけ。ここ数年はブラタモリで知った気になることもあるが、氏の文面で読むと、また違う味わいがある。 また、氏の作品を読んでいきたい。2023/02/15

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