朝日新聞出版<br> 街道をゆく 42

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朝日新聞出版
街道をゆく 42

  • ISBN:9784022644961

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内容説明

武家政権が生まれた地、鎌倉。軍港として、造船の町として昭和海軍を支えた横須賀。三浦半島から発した巨大は栄光の根底にあったものは何か。鎌倉の武士たちと昭和海軍から日本人のありかたの源泉をさぐり、行く末の姿に想いを馳せる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

88
地元の街道はやはり良い。その地名を見ただけで、すぐに景色が思い浮かぶ。三浦半島と言えば鎌倉。鎌倉と言えば源頼朝。前半は平家物語のおさらいのようで楽しかった。頼朝の出現はそれまでの日本の政治や社会体制を根こそぎ変える奇跡のような事態だった。彼にも何となくヒールのイメージが付いて回るがなぜそこまで義経に辛く当たったのかも、何となく理解できる。同じ三浦一族なのになぜ「和田義盛」なのかも納得。横須賀からの太平洋戦争における海軍話など、三浦半島もしっかり日本の歴史に足跡を残して来たのだなあ。ちょっとホームシック。2019/08/13

molysk

73
坂東の地から海に突き出した三つの半島――伊豆半島、房総半島、三浦半島――が、源頼朝の覇業に果たした役割は、大きい。伊豆の北条氏と、房総の上総氏や千葉氏、そして盟友の三浦氏。半島は水軍の根城でもある。海を通じたつながりで豪族達を束ねて、一気呵成に平氏の勢力を駆逐する。鎌倉幕府を興し、京の貴族の手から土地を奪い、東国の武士のものとした。三浦水軍が拠ったあたりは、のちに黒船上陸の地となり、さらに軍港横須賀として発展をみることになる。中世から現代にいたるまで、海と陸の歴史が交わる土地としての、三浦半島をゆく。2023/07/02

ポチ

63
鎌倉幕府での頼朝と北条家、その他御家人などの事が「義経」のフォローみたいに書いてあって面白く読みました。段葛を作った理由に思わず、ヘェ〜、そうなんだ!とちょっとお利口さんになりました。久しぶりに鎌倉から城ヶ島の方まで行きたくなりました(^^)2017/08/21

レアル

54
今私が読んでいる「幕末モノシリーズ」から三浦と言えばペリー来航。なので、そちらを読みたく手に取ったがページ少な目。この巻の半分以上は源頼朝・鎌倉時代までの歴史とその後。そして北条早雲の歴史が主に描かれている。そして申し訳なさ程度に幕末から明治以降についての事が描かれていた。でもその鎌倉という時代へ進む源氏の歴史が面白い。武士というものが登場した時代でもあり、その背景も読んでいてなるほどと思う。この本を読んで予定外に鎌倉時代を堪能した。2017/10/24

kawa

40
日本史の舞台に初めて庶民が大量に登場する鎌倉時代、その舞台装置となった鎌倉を始めとする三浦半島を行く。本書によりその時代の血生臭き仁義なき戦いの興亡がほぼ掴め、歴史の大きな分岐・屈折点になったことが理解できる。さらにペリー来航の地・浦賀、幕末の軍艦造船所、日本海海戦・三笠の母港横須賀、そして話は太平洋海戦最大の軌跡「キスカ島撤退作戦」まで広がる。大楠山、極楽寺坂、化粧坂、朝比奈の切通し、青砥左衛門尉藤綱、頼朝墓、若宮大路の壇葛、鎌倉権五郎景政の御霊者、政子の墓、戦艦三笠、おりょうの墓等をテイクノート。2022/02/04

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