内容説明
スキャンダル雑誌の編集長が沖縄県知念村の斎場御嶽で死体で発見された。真相を追う浅見は沖縄へ向かい、死者の声が聞こえるという不思議な力を持つ女性と出会う。神秘の国に隠された悲劇の連鎖とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roomy
21
犯人をみつけはっきりさせるのがいいところだからちょっと残念な終わり方かな。大勢の身の安全を考えたらベストだといってもいいのかもしれないが複雑な気持ちです。沖縄に行きた〜い! ちょうど前世の本とか読んでいたので行く場所や行った場所は自分の前世で生きていた場所ってことなので何か沖縄に縁があるかもと作品の内容はおいといて違う事を考えて楽しくなりました。2016/01/16
しんた
8
作品中屈指の切なさを誇る作品。沖縄がメインで大津がサブ。割と最近の作品で携帯電話も登場する。おどろおどろしさがあまりない沖縄を著者が敬遠してきたのもわかる。2017/01/15
ひまわり
5
久し振りの浅見光彦シリーズ。知人の名前が登場人物として出ているということで読んでみました。沖縄の歴史,食文化,ユタについてなど。沖縄について今まで以上に知ることができました。2015/03/01
Luisa
1
ユタについて知りたかったからそれに関しては満足。でも、主人公と2人の女の三角関係は全く不要でなぜストーリーの中に混ぜたのか不思議でならない。2016/01/10
しんすけ
1
1960年代の学生運動の渦中に沖縄の学生の何人かと友人になった。まだ日本「返還」は実現していない。だが、沖縄の学生の言葉には日本への帰還を否定するものが多く驚かされた。それは、日本から独立して一国を築くのが正しい方向とするものだった。沖縄について不勉強だったぼくは、何点かの文献を読むことで沖縄の歴史を理解しようと努めたものだ。どの程度の理解が出来たか不確かだが、読めば読むほど沖縄独立に同調している自分が存在しているだけだった。本書は推理小説だが、ぼくの気持ちを代弁するような文章が連なっているのを感じる。 2015/08/13