角川文庫<br> 怪談の道

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角川文庫
怪談の道

  • 著者名:内田康夫【著者】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 特価 ¥297(本体¥270)
  • KADOKAWA(2011/10発売)
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  • ISBN:9784041607466

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内容説明

核燃料の取材で鳥取県を訪れた浅見光彦は、小泉八雲がかつて“地獄”と形容した宿で美人異父姉妹と出会った。浅見は二人に切実な相談を持ちかけられる。それは、妹の父親が突然の死を遂げた真相を究明することだった。録音テープに残された“カイダンの道”という謎の言葉を手がかりに、浅見は調査を開始するが、今度は姉の父親が何者かに殺害された! ふたつの事件に秘められた過去。浅見はやがて、三十年前に起きた悲劇に辿りつくが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HiroNuma7

17
探偵・浅見光彦シリーズ。原発のPR取材を依頼され鳥取へ。そこで出会ったものは、「黄色い土」と呼ばれるウラン鉱の残土がもたらす健康被害の問題と二人のヒロインでした。女性たちは、先日なくなった父親の死に疑問を持ち、浅見に調査を依頼します。その死には、過去の原発の反対運動と、小泉八雲の足跡が関係していました。過去の罪が、いつまでも関係者たちを呪い続け、それが新たなる悲劇をもたらします。ヒロインの母親の力強い生き方と、父親の器の大きさに感動しました。最後、犯人は何を思い、大山の登ったのでしょうね。2016/10/07

しんた

9
小泉八雲をフィーチャーして、山陰のおどろおどろしさを出してどこか後鳥羽ぽい。なかなか手の込んでいるが、伏線もなしに真犯人ぶっこん出来ても感あり。八雲がなぜ東郷池を地獄と言ったのかも大した理由でなかった。。2020/06/14

あかつや

8
浅見光彦シリーズ。原発の取材で倉吉にやってきた浅見さんが小泉八雲縁の宿で出会った姉妹に依頼を受けて事件の調査をする。原発と小泉八雲、一見どうつながるかわからない題材をうまいことつなげて話ができていて面白かった。社会問題を扱いながら片方の側に寄ったりせず、両論併記なのもいい。あと浅見光彦がどうやって事件を推理しているのかってのも明かされる。浅見さん犯人の心理に自分の精神を同調させることで事件をプロファイリングしてたんすね。そうとは知らず浅見さんのこと見くびってたわ。もっと適当にやってるのかと思っていたよ。2020/05/25

やっち

6
いただいた本で浅見光彦シリーズ。相変わらず突っ込みながらの読書で、旅行気分も味わえるシリーズです。犯人がなんだか、そうなの??って感じでしたが、さすが長くシリーズ化されてる小説で安心して読めました。2015/11/11

Kiyoshi Utsugi

5
内田康夫の「怪談の道」を読了しました。 浅見光彦シリーズの一つで、鳥取県を舞台とした作品です。 録音テープに残された「カイダンの道」がキーワードになります。 また、松江市をはじめ山陰には小泉八雲ゆかりのところが多そうです。 まだ松江市しか行ったことがないです。2019/07/07

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