角川文庫<br> はちまん(上)

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角川文庫
はちまん(上)

  • 著者名:内田康夫【著者】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041607558

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内容説明

長野県中野市の小内八幡神社、その名に惹かれて立ち寄ったフリーカメラマンの小内美由紀は、全国の八幡神社を巡礼している飯島という老人に出会う。だが、不可解な言葉を残して美由紀と別れた老人は、秋田県で死体となって発見された。浅見光彦は、日本の各地の美しい風景と混乱の戦後史の中に、この元文部官僚の軌跡をたどることになるが……。この国のありかたを問う著者が壮大な思いをこめて紡ぐ巨編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

115
再読。8年以上前に手にしたのは、実家の近所に八幡神社があったから。日本全国に四万以上もあり、神社の中で最も数が多いと今作で知ったことは覚えていた。各地の八幡神社を巡礼していた一人の老人の死の背景に、もう序盤から張り巡らされた事象は多岐にわたる。サッカーくじや『君が代』問題など、今では風化しつつある時事ネタを交えて、作家自らの教育思想を語る様にも無理がない。神風特攻隊にまで話が及ぶのには驚くが、戦時中エピソードに結びついて行くのが実に内田さんらしい。「八幡の盟約」と或る女性への因縁に思いを馳せて早速下巻へ!2019/05/14

あつひめ

70
しっかり種まきしているなぁ…と浅見光彦の登場が147ページからだもの。それまでは、ちょっと飽きそうになってしまったけど、やはり光彦の登場が場を動かし、また、今まで平行だった物が少しだけ交わったり…。今回は、旅に歴史をプラスして、だんだん面白くなってきました。なんの関わりも無さそうな人も輪の中に取り込んでいる感じ。さて、下巻でどう纏めてくれるのか。楽しみです。もしかして、下巻で事件の解説も長いのかなぁ…。2014/10/08

HANA

58
久々の浅見光彦シリーズ。長野の八幡神社で女性が出会った老人が秋田で殺されるという冒頭から、金沢、広島と八幡に関する因縁が開帳されるというのは、流石は旅情ミステリの大御所の手腕といった所。ただ今作は作者のメッセージ性や、今はもう過去のものであるサッカーくじに代表されるような時代性がどうしても気になってしまう。詰め込みすぎたものが多くて焦点がぼやけてしまっている感じか。最近本格ミステリばかり読んでいたので、余計に作中で著者の国家観教育観ばかりが披露されるのに違和感があるというか。下巻もこの調子だと辛いなあ。2020/04/02

十六夜(いざよい)

15
長野の小内八幡に立ち寄った美由紀は全国の八幡神社を巡る飯島という老人と出会う。しかしその老人は一ヵ月後、死体となって発見され…。上下巻に分かれ、戦争にも絡んだ長編。光彦がなかなか出てこなくて、あれ?これ浅見光彦シリーズだったよね?とも思ったが、徐々に引き込まれて楽しめた。毎回の旅紀行が実は楽しみだったりする。2019/05/16

ドナルド@灯れ松明の火

6
お好み焼き屋さんでお女将さんから頂いた本。初内田康夫、初浅見光彦。面白い。内田さんの、戦争時の若者、特攻への想いとTOTOみたいなバクチを文部省が開催していいのかという想いがうまく盛り込まれている。元特攻隊員だった飯島老人と出会った小内美由紀。小内という苗字にこだわった飯島老人。そして訪ね歩く八幡神社をめぐる謎。飯島老人は秋田で殺される。はちまん=八幡、仏教と八幡信仰との成り立ちや関係も知れる。主人公である浅見光彦の登場は後半であるが、こんなものかなと。あっという間に読み終え下巻へ。2014/03/21

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