内容説明
愛知県犬山市の明治村で死体が発見された。残されたバッグには、本人とは違う血液に染まった回数券が。数日前の宝石商失踪事件の報道から被害者に見覚えがあった浅見は、取材先の美濃から現場に赴く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
64
〔再読〕浅見光彦シリーズ第30弾。新宿西口で編集者と待ち合わせをしていた光彦だったが、突然美貌の女性に左頬をひっぱたかれる。やがて岐阜の取材中に起こった殺人事件の現場で、その女性と再会を果たす事になる。何時も通り岐阜の美濃の情景が描かれ、旅情ミステリーの面目躍如と言える。光彦が和紙を手がかりに取材を進め、警察より先に真相にたどり着くのだが、そこは光彦が主人公、それでいいのだと納得します。しかし、あれ程派手な出会いをした二人が、何の進展もないのは如何なものか。更には本作の終焉の仕方には、断固反対致します。2016/10/23
かつ
12
久しぶりに、内田作品(25年以上前の作品)を読んでみた。作風は変わりませんね~。浅見光彦の人物像はずっと長いこと変わらず、スマートでかっこいい。愛車のソアラはもうないけど・・・。今は何に乗っているのだろうかね? 美濃は地元なので親近感があり、行ったことがある場所(明治村、美濃、岐阜グランドホテルなど)ばかりだったので面白かった~。内田作品の中でも島が舞台の作品は、いつも面白いので次回機会があればまた読んでみよう。2013/10/19
しんた
5
昔途中下車した白石が舞台として登場する。懐かしい。子供時代の絵はなんか怖い。思いが詰まっているというか。自分のモノも見られない。2020/09/13
ルナ
4
愛知と岐阜だけで話がまとまると思ってたら、まさか、宮城まで行くとは思わなかった(笑) 愛知の人間ながら、入鹿池の特徴を忘れてた。 しかし、犯人の自殺で終わるのは、やりきれない気持ちになる。2014/09/25
さくら
3
匠の技を必要とする和紙は改めて素晴らしいと実感♡先日、某○○道新聞に和紙の作り方が掲載されていたのを思い出した。内田作品を読んでると現地に行きたくなるのは私だけではないと思うがどうでしょう。。2015/02/01