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内容説明
90年前の黒賀の里で、運命の糸が紡がれる。母を恨みし少年・ギイに、赤子を宿せる「しろがね」アンジェリーナ。その夫・正二、自らの笑顔を求める人形・フランシーヌ…彼らの力を持ちまして、ひとつの命が生まれます。「エレオノール!」その命は、愛を生み、心を溶かし、人を変え……。ところがそんな平和にも、悪意の影が忍び寄り、母子は別れを余儀なくされる。小さな命を託されたそのものは「人形フランシーヌ」!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流之助
19
再読。フランシーヌ人形が笑顔を知り、自分よりも愛しい存在と出会えた時は遅すぎた。彼女の負債は巨大で、彼女一人の犠牲で償いきれるほど小さいものではなくなっていた。彼女の最期の笑顔が、本物のフランシーヌとアンジェリーナ、そしてしろがね(エレオノール)のそれと重なって悲しい。あるるかんとオリンピアの傷の謎も解ける。ギイがなぜその傷を治さなかったのかも。表紙の絵はアンジェリーナなのかフランシーヌ人形なのか、その柔らかい表情からはどちらか判然としない。伏線が回収され、物語は現代へ続く。巻末の予告が楽しい。2018/02/22
ホシナーたかはし
7
再読。表紙はフランシーヌ人形?ギィとフランシーヌ人形が結構良いコンビ。そして、フランシーヌ人形のべろべろばぁ・・・(号泣)2016/06/14
チューリップ
5
少年漫画なのに出産シーンが結構長く描写されているしガッツリ描かれているのにびっくりした。エレオノールがみんなに愛されて可愛がられていたのが分かって少しの間だったけどみんな幸せそうで良かったなと思える。フランシーヌ人形とギイの会話シーンとか好きだった。井戸の中で笑顔を見せるフランシーヌ人形の所とかも泣けた。最期に自分が欲しかったものを得る事が出来たんだなあ。前から描写されていた謎も解けたし面白かった。正二に成りすまして村人ごまかしているのはやっぱり貞義なのかな。2017/03/07
かお
5
ギイは全てわかっていたんだね…フランシーヌ人形が笑ったシーンは感動した2015/09/07
むきめい(規制)
4
出産に力入れた分、その後が悲しいな。2017/03/12