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内容説明
我らが仙石権兵衛が信州小諸の町づくり!!
関白の心に疑惑ありーー!?
豊臣家存亡の危機!!
歴史的悲劇”秀次事件”の因とはーー!? 諸大名や奉行衆が影響力を競い合いながらも、国内には均衡と安定が生まれ、惣無事の世は現実となりつつあった。だが、太閤秀吉と関白秀次の間には埋められない溝が横たわり、ついには取り返しのつかない悲劇を引き起こすのだった。変わりゆく天下人・秀吉……その姿は仙石権兵衛の目に如何に映るのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だまし売りNo
18
秀吉も三成も秀次を失った場合の豊臣政権の打撃を理解しており、秀次を謹慎させ、謝罪を取り付けて幕引きするつもりであった。ここにはマウンティングしなければならない権力者の浅はかさがある。 秀次は相手の思う通りにならなかった。自発的に自刃した。抗議の死、憤死である。秀次も自分の死が豊臣政権に打撃を与えることを理解していた。自刃という行為が復讐になる。それ故に憤死と言っても悲壮感よりも、夢見心地で死ねたであろう。 2021/12/05
マサキチ黒
4
ふむ。久々に燃える巻。豊臣秀次にここまで迫れたホンはなかったのではなかろうか。セリフのない前野と石田三成の差が悲しい。2021/12/26
なさたなだ・ざざす
3
ある頃から歴史をなぞるばかりになった中で、今巻の秀次の死に関する一件は久々に引き込まれました。通説を覆せる説得力は感じなかったものの、秀吉との関係性に関する思考、秀吉との対面時に叩きつけた自身の扱いへの見解と非難、蟄居後の壊れたような描写や自死を選んだ心境などは見応えのあるものでした。2022/04/05
Yanabod
1
秀次の切腹は歴史考証的には本巻で描かれている流れが痛切なのかしら?となると秀吉は全く耄碌していたわけではないということか。しかし天下人になった故に孤独になっていく秀吉の姿が寂しく見え、出世から一歩身を引いたゴンベエの姿が幸せそうに見えるのも皮肉なものである。2021/11/12
Mr.deep
1
ドツボにはまって大迷走する太閤関白親子に比べて、三成筆頭の四奉行の覚悟完了な雄姿が眩しい2021/11/06