文春文庫<br> 鬼平犯科帳[決定版](七)

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文春文庫
鬼平犯科帳[決定版](七)

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2017/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167908157

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内容説明

江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵の活躍を描く時代小説の金字塔。

火付盗賊改方とは江戸の特別警察とでもいうべき組織。その長官を務める旗本の平蔵は、いまでこそ人あたりもよく笑顔を絶やさないが、若い頃は「本所の銕(てつ)」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた乱暴者だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する。

中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ、映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきたが、2017年に放映されたアニメ「鬼平 ONIHEI」も大きな話題に。
2017年は「鬼平」が誕生して50周年。これを記念して全24巻を、ふりがなを増やして読みやすくなった決定版で順次、刊行。

第7巻に収録されているのは以下の七作品。

かつては知られた盗賊の寂しい末路が描かれる「雨乞い庄右衛門」
女あそびの好きな、平蔵の長男、辰蔵の助平心が事件につながる「隠居金七百両」
女だまし専門の引きこみが狙った店の、隠された事情が明かされる「はさみ撃ち」
?ひとりばたらきの女賊おけいの手腕に驚かされる「掻掘のおけい」
すさんだ生活を送っていた若き日の因縁が、火盗改メ長官となった平蔵と結びついた「泥鰌の和助始末」(「アニメ鬼平」第9、10話原作)
役目を離れ、老武士の悲願を助ける平蔵。人生の哀歓を描き出す「寒月六間堀」
かたくなに「盗人の掟三カ条」を守る男たちが意地をみせる「盗賊婚礼」?

解説:中島梓

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

103
今回も7作収められています。昔読んだ時よりも男と女の関係が多いという気がしました。また木村忠吾もよく出てくるなあと思いました。今回は平蔵の息子の辰蔵が徐々に自分の役割に目覚めていく話があります。やはり人情にも厚い主人公と盗賊とのかかわりもかなりあります。主人公が若い頃にやくざな感じでいたこともこのような人物を作り上げているのでしょう。「隠居金七百両」と「泥鰌の和助始末」が印象に残りました。2023/06/08

ともくん

58
安定の面白さ。 安心して読める。 人情味溢れる平蔵の活躍に、読む手が止まらなくなる。2020/05/11

優希

49
緩急自在だからこそ鬼平は魅力的なのですね。それにしても辰蔵の女遊びは困ったものです。2023/03/08

金吾

38
鬼平の洒脱な点や悪には厳しいが人情味ある部分が好きです。「はさみ撃ち」「泥鰌の和助始末」「寒月六間堀」が良かったです。2022/05/17

金吾

26
予定調和のところはありますが、読むたびに鬼平の魅力に引き込まれます。「泥鰌の和助始末」はせつなくなります。2024/02/06

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